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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

企業と人に寄り添う
“経営羅針盤”を目指す

 

共感力を軸にした経営支援

 
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内海 資格取得後は監査法人で公認会計士として経験を積み、コンサルティング部門に移ってからは大企業から個人事業主まで、幅広い経営課題に関わる経験をさせていただきました。その後、最初に勤めていた化学メーカーから声をかけていただき、再び企業の現場に戻ることになりました。
 
タージン 古巣の会社に、会計士としてカムバックされたんですか。どんな仕事をされていたのですか?
 
内海 実は国によって会計ルールは異なるんです。当時、日本の大手企業の会計を国際的に調整する必要がありました。国際会計ルールへの対応プロジェクトに携わり、国内外100社以上のグループ会社の実務調整を行いました。海外では現地の事情もあります。時には経団連の会議に参加したりしていました。連結決算の責任者も務めましたね。企業全体を俯瞰する視点と、現場の細かな課題を丁寧に理解する視点の両方を行き来する経験でした。この経験が、そのあとの地域密着型の支援にも活きたように感じます。
 
タージン マクロの視点をミクロに活かしているということでしょうか。具体例をおうかがいしたいです。
 
内海 例えば、JAに籍を置き農家支援プロジェクトに関わったことがあります。農業には独自の制度や政策も多くあります。多数の農業経営者の記帳業務を整理し、経営管理に役立つ情報を含め提供する取り組みです。農家さんや顧問税理士の先生から、経営相談がしやすくなったと言っていただきました。大企業で培った視点が活き、地域での経験も活かしながら、事業者に寄り添う支援を続けています。
 
タージン JAの支援にも携わっているとは! 地域の農家さんたちにも貢献しているわけだ。大企業の経験といい、地域農業支援といい、実務者サイドの目線まで配慮し実行まで拘るスタンスは珍しいですね。
 
内海 よく「変わっていますね」と言われます(笑)。ただそこで大切にしたいのは、個々の想いへの共感です。事業者の方々は、人手不足や新しい課題に直面しながら日々経営されています。問題がわかっていても、取り組む余裕がないことも多いんです。会社員時代には産業カウンセラーの資格も取得しました。人事経験やハラスメント対応の経験もあり、相手の立場に寄り添う姿勢も大切にしたいですね。
 
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タージン 私も中学校で講演をしたとき、子どもたちに「コミュニケーションに大切なのは共感力だ」と伝えました。どんな相談事でも「うんうん、わかる」と共感してくれる懐の深さはとても大事なことですよね。
 
内海 おっしゃるように関係性をちゃんと築いておかないと、たとえ正論であっても相手には届きません。そのうえで、ダメだと思うことは正直にお伝えする。以前、事業者の重要な決断について反対意見を申し上げ、ご依頼が終わってしまったこともありました。ただ、そのときも「本当に事業者のためになるのか」という一点だけは曲げないようにしました。経営の羅針盤のような存在でありたい、と思っています。