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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

造園から衣食住まで
スローリビングの提案を

 

環境に良い取り組みを当たり前にする

 
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宮地 造園業と聞くと、お花や草木を植えるといったイメージが強いですね。でも、実際の業務はかなり幅広いのではないかと思います。
 
戸髙 そうですね。植栽だけでなく、草刈りや庭木の剪定、伐採や伐根まで行いますし、現場によっては重機を使うこともあります。体力も技術も必要な仕事ですが、自然と向き合うからこそ、環境への影響は常に意識していますよ。
 
宮地 具体的にはどのような工夫をなさっておられるのか教えてください。
 
戸髙 例えば、バイオ炭の利用ですね。剪定や伐採で出た木や、放置されがちな竹などを炭にして、植栽の際の土壌改良材や肥料として再利用しています。本来であれば廃棄されてしまうものを循環させることで、無駄をなくしながら、人や環境にも優しい形で活かせるんですよ。
 
宮地 ただ捨てるのではなく、次の役割も与えているんですね。それにしても、テーマは通じているとはいえ、以前とは全く違うお仕事をするとなると、大変なことも多いのではないでしょうか。
 
戸髙 そうですね。でも、ありがたいことに、造園業に本格的に取り組み始めてから3年足らずで、ご依頼の予約が埋まるようになりました。最近では訪日のお客様向けに、松を使った庭園施工のご依頼も増えています。日本の庭や植栽の価値を、環境への配慮とセットで海外の方に伝えられるのは、とても嬉しいですね。
 
宮地 まさに順風満帆のご様子ですね。造園だけでなく、農業や養鶏にも取り組まれているとお聞きしました。
 
戸髙 そうなんです。もともと自分自身で育てた食物をカフェで提供したいと思っていたこともあり、健康や自給的な暮らしを意識してオーガニック農業と養鶏を始めました。鶏の飼料も私自身がつくっているんですよ。
 
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宮地 飼料も自家製とはすごいですね。スーパーで並んでいる卵を産んだ鶏が何を食べているかなど、消費者にとっては目に見えない部分が多いと思います。でも、自然環境や天然素材にこだわった取り組みなら、安心して口にできますからね。私もこの年齢になって少し健康意識が芽生えてきているので共感しますよ。
 
戸髙 そう言っていただけると嬉しいですね。造園も農業も、環境に配慮することは続けていくための前提条件だと思っています。特に山梨県は、4パーミルイニシアチブという、地球温暖化対策に貢献する活動を推進しているので、私も地域社会に貢献できるよう挑戦を続けたいですね。