噛み合わせを重視するデンタルラボ
インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
大藪 そうかもしれません。私は残された人生で何をするか考えた結果、「若手を育てる」と決めました。単に歯科技工士としての技術を教えるという場ではなく、セミナーをしたり誰でも本を読んだり学んだりできる場にしようと思ったんです。
畑山 後輩の歯科技工士の研鑽の場としてこちらを開放しているわけですね。大藪代表は歯科技工士として、どれくらいのキャリアになるんですか?
大藪 この道45年になります。最初は開業したての歯科医院に勤めましたが先輩がいなかったので、研修に行かせてほしいと頼みましてね。札幌の歯科技工士さんを紹介され、1ヶ月ほど缶詰状態で修業しました。その師匠からは、「スピードを心がけなさい」と叩き込まれましたね。
畑山 1ヶ月も缶詰め状態とは、厳しい修業期間だったでしょうね。
大藪 そうですね。でも、師匠は懐の深い方で手を借りて製作した補綴物も「全部、自分の成果にしなさい」と言われました。そうなると下手なものはつくれませんから、必死に技術を磨きました。
畑山 ハードルを上げることで、実力をつけさせる狙いがあったんでしょうね。厳しくも温かみのある師匠だったことが想像できます。