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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

噛み合わせを整えて 健康を支える歯科技工士
アルファデンタルアート 代表 大藪広司

 
プロフィール 大阪府出身。大阪歯科大学歯科技工士専門学校を卒業後、歯科医院に勤務しながら札幌の恩師のもとで修業を積む。さらに、東京で伝説の歯科技工士と呼ばれる桑田正博氏に師事。その後、顎関節など機能解剖学や噛み合わせ治療を学び、全身の解剖学やカイロプラクティック、脳科学、栄養学、心理学についても知見を広めた。1989年、「アルファデンタルアート」を開業。患者さんの幸せを第一に考えた噛み合わせ治療に注力するほか、食事・姿勢指導、後進の育成にも力を注いでいる。日本スポーツ歯科医学会MGテクニカルインストラクター・姿勢ドクター・元顎関節と噛み合わせ認定歯科技工士などの資格を有するほか、一般向け共著本『人生を変える歯医者さん』コラムの執筆経験も持つ。
 
 
 
東大阪市の歯科技工所、アルファデンタルアートを運営する大藪広司代表は歯科技工士として45年のキャリアの持ち主。技工物の作成だけでなく、患者の人生を豊かにすることを使命としている。美味しく噛んで食べられることや正しい噛み合わせがもたらす健康への好影響。大藪代表が追求するのは、口腔内に留まらない、身体そのものの健康を見据えた歯科技工の可能性だ。
 
 
 

噛み合わせを重視するデンタルラボ

 
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インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
畑山 東大阪市の歯科技工所、アルファデンタルアートさん。2階には書籍がたくさん並び広いスペースがあります。歯科技工所としては珍しい空間ですね。
 
大藪 そうかもしれません。私は残された人生で何をするか考えた結果、「若手を育てる」と決めました。単に歯科技工士としての技術を教えるという場ではなく、セミナーをしたり誰でも本を読んだり学んだりできる場にしようと思ったんです。
 
畑山 後輩の歯科技工士の研鑽の場としてこちらを開放しているわけですね。大藪代表は歯科技工士として、どれくらいのキャリアになるんですか?
 
大藪 この道45年になります。最初は開業したての歯科医院に勤めましたが先輩がいなかったので、研修に行かせてほしいと頼みましてね。札幌の歯科技工士さんを紹介され、1ヶ月ほど缶詰状態で修業しました。その師匠からは、「スピードを心がけなさい」と叩き込まれましたね。
 
畑山 1ヶ月も缶詰め状態とは、厳しい修業期間だったでしょうね。
 
大藪 そうですね。でも、師匠は懐の深い方で手を借りて製作した補綴物も「全部、自分の成果にしなさい」と言われました。そうなると下手なものはつくれませんから、必死に技術を磨きました。
 
畑山 ハードルを上げることで、実力をつけさせる狙いがあったんでしょうね。厳しくも温かみのある師匠だったことが想像できます。