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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

空き家を活用し民泊に 商店街の再生にも挑戦!
NOMADOX株式会社 代表取締役 鶴見圭一

 
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インタビュアー 嶋大輔(タレント)
 東京都江戸川区北小岩で、不動産経営や下町再生事業、空き家活用宿泊事業を行うNOMADOX(ノマドックス)株式会社さん。まず、鶴見社長の歩みを教えてください。
 
鶴見 私は30年ほどシステムエンジニアとして会社員をしながら、同時に、趣味の延長線上で不動産賃貸業も手がけていました。今年2025年3月には相続した実家の後始末に苦労したことから弊社を創業し、インバウンドに着目した地域活性化、つまり、空き家再生民泊、商店街再生など、下町再生事業を手がけているんです。
 
 今年は大阪で万博も開催され、インバウンドの方がいっそう増えた年だと聞きます。民泊も需要が高そうですね。
 
鶴見 ええ。しかし、旅行好きな私と妻が感じているのが、どこに行っても宿泊代が高騰し、満室ばかりで予約も難しくなっていることです。このままだと、日本にせっかく興味を持って来られたインバウンドの方々が気軽に泊まれる場所があまりありません。そこで弊社は、既存の別荘や空き家を再生し、民泊に活用できないかと考えました。
 
 具体的にどのような方法なのでしょう。とても興味が湧きます。
 
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鶴見 実は、オーナー様方は「実家で思い入れがあって売ることができない」「家財や荷物の片付けが大変」といった理由で、空き家を放置してしまっているケースがあります。そこで、弊社とサブリース契約を結び、リフォームを行うことで、実家を手放さずに民泊に転用することができるんです。その後は弊社が民泊として運営し、オーナー様には固定資産税以上の家賃収入を保証して、数年後にはきれいになった実家を返却します。さらに民泊だけでなく、弊社の地元である下町・小岩の特徴を生かして「千ベロツアー付き宿泊プラン」「昭和文化体験プラン」などの企画を立案し、インバウンドのお客様に日本の生活を満喫していただきたいと思っているんです。
 
 おもしろいアイデアですね! 外国人観光客にとって見逃せない宿泊先になると思いますし、小岩の商店街の活性化にもつながりそうです。