インタビュアー 濱中治(野球解説者)
竹原 はい、高校時代はピッチャーでしたが、3年生の夏、大会直前の練習で骨折してしまい、試合に出場できなかったんです。でもその怪我が、看護師を目指すきっかけになりました。
濱中 高校最後の夏となると相当悔しかったでしょうね。その怪我がきっかけになったとは、何があったのですか?
竹原 救急外来で対応してくれた看護師さんが、痛みだけでなく心の部分にも寄り添ってくれたんです。試合に出られない悔しさまで聞いて、慰めてくださって・・・。そのとき「素晴らしい仕事だな」と心から感じ、人の役に立つ仕事に就くために看護師を目指すことにしたんです。
濱中 アクシデントを通じて、人生を方向付ける運命的な出会いをされたんですね。看護師を志すようになってからの歩みも教えてください。
竹原 看護師資格を取得して11年間救急病院などで勤務した後、訪問看護に7年間従事し、独立しました。
濱中 豊富なキャリアですね。ちなみに訪問看護の内容は、病院勤務とは違うものですか?

濱中 なるほど、訪問看護なら“その人らしい暮らし”を支えることが可能なんですね。Instagramを拝見したところ、訪問エリアの広さに驚きました。滋賀県の大津市や守山市、高島市、さらには京都市、宇治市にも出向いておられるそうですね。
竹原 ここ今堅田を中心に考えると、意外とコンパクトなんです。私自身はバイクで回っているので、端から端でも1時間圏内で移動できます。
濱中 機動力も抜群ですね。実際のケア内容は、どういったものになるのでしょう?