廃食用油をリサイクル!
ローカルSDGsで地域貢献
SDGsの精神で地域に貢献し50年以上

島村 それは「SAF」ですね。従来の化石燃料と比較すると、二酸化炭素の排出量を大幅に削減できる注目の航空燃料なんです。航空業界は今、カーボンニュートラルの実現に向けて排出する二酸化炭素の削減が求められるようになっていて、SAFはその切り札として期待されているんですよ。
畑山 なるほど、今はSDGsの時代だから、大口油脂さんの事業は時代の流れにぴったり合っていますね。
島村 先代が弊社を創業したのは1973年。以来、約半世紀、廃油の無料回収と廃油をリサイクルできる状態にするための中間処理業に携わってきました。
畑山 SDGsが国連で採択されたのが、確か2015年でしたね。大口油脂さんは、その40年以上も前から、廃食油の再資源化に一役買っていらっしゃったんだ! 先見の明がおありだったんですね。
島村 ありがとうございます。今では皆様のご協力により、廃食油を話題のSAFやBDFというディーゼルエンジン用燃料向けにリサイクルできる原料として出荷できるようになりました。

島村 拠点である大阪府はもちろん、京都・奈良・和歌山・兵庫など関西近郊ですね。弊社の回収車が直接うかがいますよ。大手さんではなかなか回収に行かないような中小の工場や飲食店などの廃食油も積極的に回収させていただいておりますし、一般家庭からのお持ち込みにも対応させていただいています。近隣エリアからの回収は、輸送に関わる二酸化炭素排出を削減するというメリットにもつながっているんですよ。
畑山 作業工程そのものがエコかつローカルSDGsを実現していらっしゃるわけだ。大手との差別化が結果的に地域貢献にもつながり一石二鳥を成し遂げている大口油脂さんの手腕に脱帽です!