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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

買い物から民間救急まで 思いやりの介護タクシー
西宮介護タクシーにじいろ 代表 西垣洋平

 
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インタビュアー 亀山つとむ(野球解説者)
亀山 地域の福祉に力を尽くす、西宮介護タクシーにじいろさん。まずは、がっしりとした体格で安心感のある西垣代表のプロフィールを教えていただけますか。
 
西垣 西宮で生まれ育ち、人が好きで車の運転も大好きだった私は、長年にわたりバス会社や幼稚園、有馬温泉の老舗ホテルにバスの運転士として勤務していました。やがて、90歳になる母と生活をしているうちに、もっと大勢の方の喜ぶ顔を見たいと思うようになり、今年2025年5月に起業し、介護タクシーを始めました。この体格は、学生時代から打ち込んできた野球やラグビーなどスポーツのおかげです。最近はボディビルにはまっていました(笑)。
 
亀山 学生時代から培われたスポーツでの体力や精神力が、今こうして多くの方を支える大きな原動力になっているんですね。「にじいろ」という屋号の由来も気になります。
 
西垣 命名は妻で、二人とも大ファンのNiziU(ニジュー)のグループ名と、絢香さんの名曲「にじいろ」から名付けてくれました。西宮で介護タクシーを必要とする方々と私たちが、にじいろの詞のように共に手を携えて一緒に歩んでいこうという意味を込めているんです。
 
亀山 素敵なお名前ですね。チームスポーツでも、仲間と手を取り合って前に進む姿勢が大切です。西垣代表の思いにも同じ温かさを感じますよ。にじいろの名に込められた願いを胸に、スタートした事業についてぜひ詳しくお聞かせください。
 
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西垣 「笑顔のちココロ晴れ」をコンセプトに、車いすでも楽々と乗れるリフトやストレッシャー付きの車両を導入し、買い物やお食事などのお出かけから通院、ご旅行までさまざまな移動をお手伝いしています。もちろんこの仕事で重要な介護職員初任者研修も修了しており、民間救急にも対応しているんですよ。
 
亀山 車両設備だけでなく資格や体制も整え、安心して利用できる環境をつくられていることに感銘を受けました。最近は「民間救急」という言葉を耳にする機会も増えましたね。
 
西垣 ええ。近年は救急車の出動要請が増加の一途で、緊急性が低い症状の場合は民間救急の利用が推奨されています。そこで私も西宮市消防局の講習を修了しました。「患者等搬送事業者」の認定を受けた信頼のサービスで、患者さんを医療機関へとお送りしています。