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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

人材不足に悩む事業者と
外国人の就労をサポート

 

現場と人に寄り添う人材マッチング

 
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石黒 人材ミライさんでは、どのような業界へ人材を紹介しておられるのでしょう。
 
上野 現在は、農業や介護業、飲食業に力を入れているんです。そのほかには製造業、建設業、さらには宿泊業や清掃業など、いわゆる特定技能の認定を受けた16分野を中心に、人材の紹介や支援をさせていただいております。
 
石黒 幅広い業界との橋渡しになっているんですね。人材紹介といっても、就業先を紹介するだけではないともうかがいました。
 
上野 その通りで、外国人スタッフが安心して日本で働ける環境づくりに注力しています。例えば、日本での生活に必要なマナーや文化を伝えるガイダンスの実施をはじめ、住居の確保や市役所での手続き、銀行口座の開設、日本語学習の支援などをサポートしているんです。企業側とも密に連絡を取り合い、就業後のトラブル防止や定着支援のために、定期的な面談やフォローも行いますよ。
 
石黒 就業後のサポートも手厚いとは、来日して初めて働く方も安心ですね!
 
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上野 特定技能の在留資格を持つ外国人は、日本国内での転職も可能ですし、長く日本で働きたいと思っていただけるよう、フォローは欠かせません。実際に、日本在住の外国人の方が、より良い職場を求めて転職を希望するケースも増えています。
 
石黒 多様なニーズがあるのですね。ただ、そのように対応の幅が広いがゆえに、ミスマッチのリスクもあるのでは?
 
上野 まさにそこが一番の課題です。実は以前、キャベツ農家の現場に小柄な外国人女性を紹介したことがありました。女性から連絡を受けて話を聞くと、現場では収穫したキャベツを投げてカゴに入れる作業があり、投げられた1kgほどあるキャベツを小柄な彼女が受け取ることもあったようです。その情報を事前に把握できておらず、結果として彼女には大きな負担となり、早期離職につながってしまいました。この出来事は本当に反省すべきことで、以後は現場の作業内容をできる限り把握し、業務の実態を理解したうえで紹介を判断しています。人と人との間に立つ仕事だからこそ、適材適所を追求し、双方が幸せになるマッチングを目指したいと考えているんです。