人の優しさに触れて志した、介護福祉の道

インタビュアー 石黒彩 (元モーニング娘。)
伊藤 介護福祉業に携わって20年以上です。最初は介護福祉士として特別養護老人ホームで介護現場に10年間従事しました。その後、ケアマネジャーの資格を取得し、以来13年間ケアマネとして活動しています。
石黒 ベテランでいらっしゃるんですね。もともと介護職を志していたんですか?
伊藤 いえ、私は明治大学法学部出身で、外交官を目指していました。外務省の試験を受けましたが、狭き門でして。一般企業に勤めたものの仕事に忙殺され、体調を崩して入院したんです。そのときに手厚い看護を受け「自分も弱った人を助ける仕事に就きたい」と思ったことがきっかけでした。まだ世間一般的に介護福祉に馴染みがなかった頃で、周囲からも「どんな仕事?」「急になんで?」と言われましたよ(笑)。でも、埼玉福祉専門学校で基礎から学び直し、主任ケアマネジャーとして働きながら大学院にも通いケアマネジメント学を学んで、知識と経験を積みました。