B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

当事者と家族の間に入り 最適なケアプランを提案
居宅介護支援事業所ケアオフィスわかば 代表 伊藤昭仁

 
プロフィール 埼玉県出身。明治大学法学部卒業。外務省を志すも挫折。一般企業に就職し、体調不良による入院を機に介護職に着目。以後、介護福祉士として10年間特別養護老人ホームに勤め、ケアマネジャーの資格も取得。主任ケアマネジャーとして働きながら国際医療福祉大学大学院修士課程修了。2025年、(合)ケアオフィスわかばを設立。20年以上にわたる介護業界での経験を活かし、居宅介護支援事業所ケアオフィスわかばを運営している。
 
 
 
居宅介護支援事業所ケアオフィスわかばを運営するケアマネジャー・伊藤昭仁代表は、外務官僚を目指していた異色の経歴の持ち主だ。何より特筆すべきは、介護福祉の世界への方向転換。入院中にケアの尊さを体感して一念発起、専門学校で学び直し、転職したという。豊かな知識と経験、そして誠意をもって、伊藤代表は介護を必要とする人にケアプランを提案している。そのワークスタイルに、自身も介護経験がある石黒彩さんが迫った。
 
 
 

人の優しさに触れて志した、介護福祉の道

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー 石黒彩 (元モーニング娘。)
石黒 居宅介護支援事業所ケアオフィスわかばさん。伊藤代表は介護業界に長年携わっているそうですね。
 
伊藤 介護福祉業に携わって20年以上です。最初は介護福祉士として特別養護老人ホームで介護現場に10年間従事しました。その後、ケアマネジャーの資格を取得し、以来13年間ケアマネとして活動しています。
 
石黒 ベテランでいらっしゃるんですね。もともと介護職を志していたんですか?
 
伊藤 いえ、私は明治大学法学部出身で、外交官を目指していました。外務省の試験を受けましたが、狭き門でして。一般企業に勤めたものの仕事に忙殺され、体調を崩して入院したんです。そのときに手厚い看護を受け「自分も弱った人を助ける仕事に就きたい」と思ったことがきっかけでした。まだ世間一般的に介護福祉に馴染みがなかった頃で、周囲からも「どんな仕事?」「急になんで?」と言われましたよ(笑)。でも、埼玉福祉専門学校で基礎から学び直し、主任ケアマネジャーとして働きながら大学院にも通いケアマネジメント学を学んで、知識と経験を積みました。