苦労を乗り越えてたどり着いた弁護士の道

インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
松本 私は大学に進学したものの中退しましてね。その後は料理人になったのですが、仕事のキツさに音を上げて数年で辞めてしまいました。次に、大好きだった音楽の世界に飛び込んで、なんとなくフラフラと人生を送っていました。しかし30歳のときに「このままではいけない」と心を入れ替えてITの会社に入ったんです。そこではアプリの開発や運営に携わり35歳で再び大学に入りました。
畑山 弁護士としては異例の歩みですよね。再び大学に入ってからのキャリアも気になります。
松本 大学に戻ったのは勉強して何か資格を取得したいという目的があったからです。ところが一ヶ月ほど勉強しただけで宅建士試験に合格できたんですよ。そのタイミングで恩師から勧められたのが弁護士への道でした。自分でも勉強の才能があると思った私は大阪経済法科大学法学部、同志社大学法科大学院で学びました。ただ、才能があるというのは勘違いで、5~6年ほど大変な苦労をしました(笑)。
畑山 それでも実際に弁護士になったのですから、勘違いではなかったと思いますよ。
松本 ありがとうございます。司法試験に合格して2022年に弁護士登録してからは京都の弁護士事務所で勤務しました。しかし、若い頃から独立心が旺盛だったので2024年5月に独り立ちして当事務所を開業したんです。