洗練された塗装技術で
社会に豊かな彩りを!
職人になって7年目で、塗装業界日本一に

沼田 はい、父に頼んで学校にも通わせてもらいました。通常、一人前の職人になるには10年かかると言われています。でも私は、父の期待に応えるためにも早く一人前になりたかった。だから、3年で一人前の職人になると心に決めたんです。
名高 3年で一人前に。それはすごい! 10年の修業期間を3年に縮めるなんて、並大抵の努力では実現できないですよ。
沼田 それこそ休憩時間を惜しむほど、ひたすら技術の習得に没頭しました。すると、当時通っていた職業訓練校でも表彰される機会が増えましてね、2年に1度開催される、全国建築塗装技能競技大会に出場する機会をいただいて、日本一になったんです。忘れもしません、職人になって7年目のときですね。
名高 たった7年で日本一ですか! それまでの努力が実を結んだわけだ。日本一なんて、簡単になれるものじゃない。ご自身にとっても貴重なご経験でしたね。日本一ですから、周囲からも一目置かれる存在になったはず。大きな自信につながったんじゃないですか?
沼田 おっしゃる通りです。職人としての生き方が間違っていなかったと自分自身を誇りに思えましたし、これからも職人として弛まぬ努力を積み重ねようと前向きになれました。
名高 お父様もお喜びになったでしょうね。

名高 きっと、素敵なお父様なんでしょうね。
沼田 父は、お客様に誠心誠意尽くそうと仕事に取り組み続けてきた人です。職人側からすると「これは無理じゃないか」「これは難しい」ということでも、「お客様のためには何が何でもやり遂げよう」と発破をかけてくるんですよ(笑)。結果的に、それが自分自身の技術向上につながり、限界を超えさせてくれたと考えています。
名高 情熱的なお父様なんですね! きっと沼田社長は、そのDNAをしっかりと受け継いでいるんだと思います。