北海道産のホタテを
全国そして全世界へ
世界に誇れる日本のブランド食材、ホタテ

加賀 おっしゃる通りです。もともと地元で父が水産関係の会社を営んでいたこともあり、いずれは自分が事業を継ぐのだろうと考えていました。当時、どうせ最後は地元で働くのだから、会社を継承する前に外の世界を見ようと考え、高校卒業後は大阪の大学に進学したんです。
畑山 東京を飛び越して大阪へ! 大阪を選ばれたのには、何か理由があったんですか?
加賀 北海道から都会に出ていく、というと東京に行く人が多いでしょう。東京だと同郷出身者と馴れ合ってしまう気がしまして。自分を鍛える場所へ行こうと、あえて大阪の大学を選びました。
畑山 なるほど。考えてみたら、大阪は商人の町ですからね。ゆくゆくは商売をしようと思っているのなら、大阪で学ぶというのは良い選択でしたね。大阪で商魂をしっかりと叩き込んで、家業に活かそうというお考えだったんだ。
加賀 ところが、私が25歳の頃、父が家業を畳んでしまったんですよ。そこで、それまでの人生設計を見直し、「せっかくなら自分で事業を興したい」と考えるようになりました。私が大学に行かせてもらったのも、きょうだい6人そろって何不自由なく育ててもらえたのも、父が海産物で稼いだお金があったからこそ。ですので、私も商売をするなら海産物でという思いはずっと心にあったんです。
畑山 そのような経緯があったのですね。メインに取り扱う商材をホタテにされたのは、良い選択だったんじゃないですか? 日本のホタテって、海外でもすごく人気が高いと聞いたことがあります。

畑山 ホタテ人気が、まさかそこまでとは! 今やホタテは、日本を代表するブランド食材なんですね。