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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

枝豆のどら焼きが大人気 和菓子で八尾を活性化!
御菓子司 三日月 代表 伊澤幸一

 
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インタビュアー 亀山つとむ(野球解説者)
亀山 大阪府八尾市の和菓子店・御菓子司 三日月さん。本日お邪魔しているこちらの第二工場は、2025年5月に完成したばかりだそうですね! さっそくお店の歴史を教えていただけますか。
 
伊澤 当店を創業したのは祖父で、もう90年以上も前になるんですよ。もともと私は後を継ぐ気はなかったものの、成長するにつれ日本の伝統文化を受け継ぐことの大切さを考えるようになりまして。それで、高校卒業後に他店で修業して当店に戻り、父の後を継いで3代目となりました。現在は、妻と2人の娘をはじめ、18名のスタッフと店を切り盛りしています。
 
亀山 地域に根付き愛されてきた和菓子店だとよくわかりますよ。その中で伊澤代表が大切にしてきたこと、お祖父様やお父様から受け継いだ信念をお聞かせください。
 
伊澤 それは伝統と革新の両立。常に時代の変化を読み取り、挑戦する和菓子店であることです。例えば、昔ながらの商品は祖父の代から基本的なレシピを変えず同じ味を守り続けています。一方で新たな和菓子も積極的に開発しており、2022年には八尾市の特産品である枝豆に着目し「八尾河内音頭枝豆どら焼き」を生み出しました。
 
亀山 これは珍しいどら焼きです。中に入っているのは枝豆の餡ですね。
 
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伊澤 ええ、ただし「ずんだ」のように枝豆を完全にすり潰しペースト状にするのではなく、粒を残した独特の食感の餡を自慢の生地で包んでいるんですよ。この八尾河内音頭枝豆どら焼きは2022年の「八尾コレクショングランプリ」を受賞し、大阪・関西万博でも提供されています。ぜひ、亀山さんも召し上がってください。
 
亀山 もちろん喜んでいただきます。──なるほど、どら焼きというとあんこの甘さが印象に残るものですが、八尾河内音頭枝豆どら焼きは塩気のきいた枝豆の風味があり、甘さ控えめなので何個でも食べられそうです。まさに八尾市の新たな名産品の誕生ですね。
 
伊澤 ありがとうございます。八尾河内音頭枝豆どら焼きはふるさと納税の返礼品にも採用されているんですよ。地元である八尾市に貢献できて、私も嬉しい限りです。