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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

楽しく操縦技術を学べる
ドローンスクールの運営

 

サーフィンを通じて高度な操縦スキルを学ぶ

 
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空撮している様子は動画をチェック!
宍戸 サーフィンの動画をご自身で撮影されたとおっしゃっていましたよね。どうやってこれほど高度な操縦技術を身に付けたのでしょう?
 
高田 実は、ドローンの操縦資格を取得以前から、サーフィン仲間のフォームを確認するために趣味の延長で空撮を始めたんです。波に乗る姿を上空から撮影すると体の使い方がよくわかるんですよ。それを動画にしてYouTubeにアップし、「好きな時に見て練習の参考にしてね」と仲間に伝えていました。
 
宍戸 仲間思いの活動が、いつの間にか操縦技術の習得にもつながっていた、と。
 
高田 ええ。先ほど宍戸さんもおっしゃったように、サーフィンは前後左右に鋭く動くうえに、海風や波もあって安定した撮影が非常に難しいんです。そのため、何度も挑戦しているうちに自然と繊細な操縦スキルや、環境に合わせたカメラ設定が身に付きました。
 
宍戸 多様な環境で練習しているからこそ、ドローンの扱いに長けているのですね。ところで、茨城県ではドローンの認知率や普及率は高いんですか?
 
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高田 それほど高いとは言えないのが実情です。この地域ではまだ「ドローンって怖い」「難しそう」という印象が強く、未知のものに対する不安感や、敬遠してしまう空気も感じます。だからこそドローンの魅力を広めたいと思ったんです。そのうえで、リーズナブルで気軽に操縦や安全のための知識を学べて、国家資格である一等無人航空機操縦士の取得も目指せるドローンスクールを開設しようと決意しました。
 
宍戸 素晴らしい挑戦です。ドローンはすでにさまざまな場面で活躍していると聞きます。オーストラリアでは、海辺でのサメの出現確認にも使われていて、遊泳禁止の判断にも役立っているとも耳にしました。
 
高田 ほかにも例えば、人が行くと危険な工事現場での事前調査、ダムや橋梁の安全確認、山間部の線路の点検、農薬の空中散布や畑の生育状況の管理、あとは警備会社の監視などにも使われています。さらには、大手の家具量販店ではドローンで倉庫の在庫管理をしているとも聞きました。一昔前までは人が何日もかけて行っていた棚卸し作業が、最近ではドローンが自動飛行で確認してくれる時代になったんです。
 
宍戸 アイデア次第では、業種を問わず作業者の安全を確保しつつコストを下げることができそうです。