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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

古い着物に新たな命を
一点物のリメイク日傘

 
 
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宮地 なるほど。廃棄になりそうな着物や帯が、こうして普段使いできる一つの作品に生まれ変わることで、きっと着物も喜んでいるでしょうね。泉谷さんがこのお仕事を続けている理由も、そうしたところにあるのでは?
 
泉谷 そうですね。リメイクをしているうちに「着物が私を呼んでいる」と感じるほど、夢中でつくり続けて今に至ります(笑)。古くなった着物が、私の手を加えることで新しい価値を得て生まれ変わり、さらにはお客様に喜んでいただける。魅力的な仕事に、常に喜びを感じています。
 
宮地 だから泉谷さんはいきいきとなさっているんですね。古き良き物やお客さんとのご縁を大切にされ、そこから新たに生み出したものを発信されていて、素敵な輪が広がっています。ちなみに、泉谷さんは太極拳も行っておられるとか?
 
泉谷 ええ、以前、お店に太極拳を習っているグループのお客様がいらした際、皆さんすごく楽しそうだったんですよ。私も体験しに行ったところはまってしまい、その後、師範の資格を取得し、教室を運営するようになりました。指導では、表面上の型ではなく、呼吸や体重移動など体に本質的に良いことをお伝えするようにしています。毎日笑顔で楽しく暮らせることが一番なので、皆さんと和気あいあいと取り組んでおり、90代の生徒さんもいらっしゃるんですよ。
 
宮地 いろいろな方が太極拳を通じた健康づくりを楽しんでいるんですね。好奇心とチャレンジ精神が旺盛な泉谷さん。今後、どんなことにチャレンジしていきたいですか?
 
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泉谷 日傘も太極拳も、海外進出したいですね。西洋では、日傘をさす人がほとんどいません。温暖化も進む中、おしゃれで体に優しいものだと理解していただき、日傘を活用してもらえたらと考えています。ただ、最初から日傘は海外の方にとってハードルが高いと思うので、着物地を利用した、その日の洋服に合わせてリバーシブルで被れるようなベレー帽を考えているところです。やりたいことを言葉にすれば叶うと思うので、生涯現役を目指し、まだまだ頑張ります!
 
宮地 それこそ、ヨーロッパはアンティーク文化の本場ですから、古い着物を使ったものだとわかれば需要がありそうですね! 私も、言霊ってあると思っています。今日は素敵な作品に癒され、泉谷さんのお話にパワーをいただきました。日本を飛び出し、さらなるご活躍を期待しています!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
たとえお金と結びつかなくても、いくつになっても、自分で手や体を動かして何かをし続けることが、仕事であり人生だと思っています。だから常に前を向いて、行動あるのみ。そんな人生を、私は楽しんでいます。
(泉谷美栄子)
 

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