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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

バイクへの情熱あふれる
カスタムショップ運営

 

カスタムバイクはこだわりの詰まった作品

 
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こちらがカスタム前のバイク
 飯田社長がバイクのメンテナンスやカスタムをする中で、大事にしておられることは何でしょうか?
 
飯田 自分自身が乗ってみたいと思えるバイクに仕上げることですね。この業界の原則である「走る」「曲がる」「止まる」というバイクの基本的な動作や性能の向上を図るチューニングやメンテナンスに加えて、私はとにかくかっこよさを追求したカスタマイズを施しています。
 
 確かにバイクは趣味性の高い乗り物ですし、乗って楽しむだけでなく見た目にもこだわりたいですよね。
 
飯田 その中でも特に意識しているのは、パーツをきれいな左右対称、つまりシンメトリーにすること。一般的な車両は、左右のパーツが別々についていたり、ブレーキホースなどの長さが一定でなかったりする場合が少なくありません。それに、せっかく高価なパーツを取り付けたのに左右のバランスが悪く、乗車した際に一方を擦って傷つけてしまったら目も当てられません。ですので、パーツの均整がとれるように計算して作業しています。ただ、こだわりすぎて改良しすぎてしまうこともあるんですよ(笑)。
 
glay-s1top.jpg 「かっこいい」を追求しカスタムを施している
「かっこいい」を追求しカスタムを施している
 その気持ちもわかりますよ(笑)。むしろ、飯田社長がそこまで丁寧に仕上げてくれるからこそ、お客さんも安心して愛車を預けられるのだと思います。特にスズキのバイクが大好きな、熱心なファンからの期待は大きいでしょう。
 
飯田 おっしゃる通り、ご来店されるのは熱心なお客様が多いですね。それぞれのこだわりも非常に強いですから、困難なご要望も多々あります。そのようなご要望に対応するのは苦労を伴う反面、工夫しがいがあって楽しみでもありますね。
 
 さまざまなこだわりが詰まったカスタムバイクは、まさに職人芸。もはや、一つの“作品”と言えますね。
 
飯田 そう言っていただけると嬉しいです。さまざまなニーズに柔軟に応えられるよう、市販パーツを取りつけるだけでなく、当店のオリジナルパーツも製作・販売しており、工場スペースで溶接なども行っているんです。さらには、お客様に安心していただけるよう透明性も意識し、作業の過程を公開しています。
 
 大事な愛車が生まれ変わる過程も見られるとは、お客さんも嬉しいでしょうね!