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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

誇りを持てる人間を育む
本物を追求する学習塾

 

本物の学習塾を目指して独立を決意

 
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水野 まったく違う業界に、挑戦してみてどうでしたか?
 
佐々木 主に結婚式場の支配人として、結婚式のサポートやクレーム対応などをしていました。ただ、学生時代多くの人を救いたいと考えて医者になることを志望していた私にとって、幸せの絶頂期にいるご夫婦のサポートよりも、困っている人を助ける仕事をしたいと思うようになったんです。そして、塾に勤めていた時代のように、学力が伸びずに困っていた子たちや夢を追いかけている人たちの手助けをしたいという思いで働いていた当時を思い出しました。それで、1年ほどで退職して教育業界に戻りました。
 
水野 一度教育業界を離れたことで、教育への仕事のやりがいをより一層強く感じたわけですね。
 
佐々木 おっしゃるとおりです。退職後は大手塾に就職し、10年以上キャリアを重ねました。そして2020年に独立し弊社を立ち上げた次第です。大学講師時代も合わせると、業界歴は20年以上になります。
 
水野 教育業界にカムバックし、2社目でも長く勤められてからの満を持しての独立だったと思います。きっかけは何だったのでしょうか?
 
佐々木 大手の塾を2社経験して、かゆいところに手が届かない運営方針に疑問を感じたことがきっかけでした。例えば、大手は個別指導と謳っていても、先生一人が生徒二人以上で対応するのが当たり前です。でも私は「それは個別指導と言えるのか?」といつも考えていまして。一人を指導している間は、もう一人は自習しているのと同じですから。
 
水野 確かに生徒の人数が増えると、それだけ個々に手厚く見ることは難しくなってしまいますよね。
 
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佐々木 そうなんです。個別指導に限らず、大手は教室のキャパシティが150人だとしても、200人入れて授業をすることもざらにあります。そうやって生徒数を増やすことを目的にしていると、生徒さんが自習をしに塾へ来ても、利用者が多すぎて席が空いていない状況が生じてしまう。しかも、キャパを超える生徒さんがいることで、塾が一人ひとりを管理しきれなくなってしまう可能性すらあるわけです。例えば私は、550人を抱える教室の教室長をしていた経験があります。そのときは全員の顔と名前を一致させることすら苦労しましたし、そんな状態でありきたりな指導になってしまっていることに、悔しさを感じることもあったんです。それで、「一度きりの人生。自分が本物だと思えるやり方を突き詰めていけるような塾運営をしよう」と決意し、独立したんです。
 
水野 佐々木社長が、一人ひとりの生徒を大切に思ってくれていることがわかるお話です!