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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

鍛冶工事や金属加工で
ものづくりの魅力を発信

 

鉄骨や鉄製の建材を用いて建設する鍛冶工事

 
事務所の庭に設置された鉄製の遊具
事務所の庭に設置された鉄製の遊具
鉄橋の製作も手がける
鉄橋の製作も手がける
鶴久 河原﨑代表は、社会人の第一歩から鉄製品を扱うお仕事をなさっていたんですか?
 
河原﨑 いえ、最初は大工工事の職人だったんですよ。その後、自身のスキルアップを目指し、職業訓練を受けるなどして溶接技術やさまざまな技術を習得しました。そして、鉄を使ったものづくりに魅力を感じたことから、鍛冶工事を中心とした業務を手がけるようになり、2011年に独立して現在に至ります。
 
鶴久 建設業界一筋に長く経験を積んでこられたプロフェッショナルというわけですね。それでは、あらためて現在の事業についてお聞きしましょう。鍛冶工事とは、いわゆる鉄骨を使って建物をつくるお仕事ですよね?
 
河原﨑 おっしゃる通りです。よりわかりやすくいえば、“鉄を使う大工”ですね。主に柱や梁などに木材を使用した住宅や建物を建設するのが、一般的な大工工事です。一方の鍛冶工事は、鉄骨や鉄製の建材、鉄筋コンクリートなどを使ってビルやマンション、病院、商業施設、さらには工場や倉庫といった建物を建設する仕事なんですよ。ほかにも、幅10mほどの川にかかる鉄橋の製作なども行っています。
 
鶴久 人が普段生活する建物はもちろんのこと、橋などのインフラ設備も手がけておられるわけですか。建物の骨組みや、コンクリートに強度を持たせるための鉄筋といったものは、一般の人は普段あまり目にしない部分ですよね。しかし、目立たないながらも建物を建設するのに欠かせない重要なお仕事なのだと感じます。
 
河原﨑 そうですね。まさに鶴久さんがおっしゃるように、鍛冶工事という仕事は一般的にはまだまだ知られていません。そこで、私はこの仕事を多くの人により身近に感じていただき、その魅力を伝えたいと考え、インテリア雑貨などの製作も行っているんです。ほかにも、最近ではユニットハウスやスーパーハウスと呼ばれる建造物の製作も行うようになりました。
 
鶴久 ユニットハウスとはどのようなものなんでしょう。ぜひ教えてください。
 
オーダーメイドでユニットハウス製造も対応!
オーダーメイドでユニットハウス製造にも対応!
河原﨑 いわゆるプレハブ住宅のような、運搬や移設が可能で汎用性の高いユニット化された建物です。鉄骨構造で耐久性も高いのが特徴で、自治体が定める基準や消防法の規定などもクリアすることで、ガソリンなどの可燃性の液体や危険物を保管する倉庫なども製造可能なんです。それらは、ご要望をいただいてからすべてオーダーメイドで設計から製造まで行います。
 
鶴久 設計から製造まですべてご自身で行えるとは、非常に高い技術力をお持ちなのがよくわかりますね。