タージン　芹澤社長とこうしてお話をする前に、たくさんのスタッフさんたちが、とても元気にあいさつしてくださったのが印象的でした。技術的に優れているだけでなく、ああいう接客をしてくれると、来店する人も、きっと気持ちがいいはずです。
 
芹澤　技術はなくてもあいさつはできますから、元気よくあいさつすることは一番大事だと思っています。今では私が言わなくても、若いスタッフが中心となり先輩たちを巻き込みながら頑張ってくれています。
 
タージン　素晴らしい心がけですね。他にも、スタッフの皆さんと働くうえで工夫されていることはありますか？
 
芹澤　働きやすい環境を整えることです。一昔前は、中小の自動車業界は休みが少ないのが当たり前でした。しかし今は、プライベートを充実させたい人、もっと働いて稼ぎたい人、働く目的も人それぞれですよね。そういった人たちがみんな一緒に、長く働ける会社にすることが、私の組織改革で目指していることなんです。それに私自身、休みなく働いてきたことを後悔することもありますので、スタッフがなるべく自由に休みを取れるような環境を整えようと動いています。
 
タージン　働き方に対する考え方はさまざまですから、選択できることは良い仕組みだと思いますよ。
 
芹澤　他にも組織改革の一環として、弊社では子育て中のスタッフのために保育ルームを設置しているんです。学級閉鎖になって、子どもを一人で留守番させるわけにはいかないこともあります。そうしたときに保育ルームを利用すれば、子どもの様子を見ながら仕事ができるので、スタッフに喜んでもらえているんです。また、今後のためにも若手の成長の必要性を強く感じているので、20～30代のスタッフで青年会という組織をつくり、月に1回ミーティングを繰り返しています。選ばれる会社になるために、どんな考え方を持ち、どんな行動を取るのかなどを話し合い実行してくれています。
 
タージン　芹澤社長が代表取締役に就任してから6年の間に、次々と新しい改革を行ない、会社を成長させてきた、その実行力に感服しました。とは言っても、まだまだ成長途上だと思います。将来のビジョンについてはどのようにお考えですか？