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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

組織改革で成長を続ける 地域密着の自動車販売店
株式会社ユウキ自動車 代表取締役 芹澤夕子

 
プロフィール 広島県出身。学業修了後、小売業の大手企業に就職。メニュー開発や販売促進を担当した。結婚を機に退職し、子育てをこなしながら(株)ユウキ自動車にパート事務員として入社。営業成績を伸ばし役員まで上りつめた。その後、独立したものの、(株)ユウキ自動車の社長から代表取締役への就任を打診され、2017年に同社の代表取締役に就任。現在は組織改革に力を入れている。【ホームページ
 
 
 
兵庫県神戸市で新車・中古車販売、車検整備などを手がける、株式会社ユウキ自動車。創業から約40年続く同社を牽引しているのが、代表取締役の芹澤夕子氏だ。「地域に必要とされる会社であり続ける」を経営理念に掲げ、社長就任以来、サービスの拡大と働きやすい労働環境の整備に注力してきた。「地域の方々に恩返しがしたい」と語る芹澤社長に、代表取締役に就任するまでの歩みや推進中の組織改革についてたっぷりとうかがった。
 
 
 

パート事務員が車販売も経験

 
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インタビュアー タージン(タレント)
タージン 本日は、自動車販売などを手がける、株式会社ユウキ自動車の芹澤社長にお話をうかがいます。まずは芹澤社長の歩みを教えてください。
 
芹澤 短大卒業後、就職と同時に上京し、小売業の大手企業に就職しました。その会社の外食グループに所属して、メニュー開発や販売促進企画を担当していたんです。当時は、時間をつくっては全国約150店舗を回って現場の声を聞いたり、オペレーションの指導を行ったりしていました。
 
タージン バリバリのキャリアウーマンですね! その後、東京を離れたのはどうしてですか?
 
芹澤 結婚を機に退職して、神戸に引っ越すことになったんです。その後は2人の子どもの育児をしていました。そうした日々を過ごす中で、そろそろ仕事復帰したいと考えたんです。職場が近くであれば、子どもたちも安心だろうと思い、当時ちょうど自宅の目の前にあった株式会社ユウキ自動車に就職したんです。
 
タージン 家が近いというのが、最初の理由だったんですね! どのようなお仕事を任されていたのでしょう。
 
芹澤 パートの事務員の仕事と思って入社したのですが、当時は何でも仕事をこなさないと雇ってもらえない時代でした。ですから、いきなり車販売の営業も任されたんです。そのとき私はまったく車のことも知らない素人でした。それでも負けん気の強さは誰よりもありましたから、時間を見つけては道ゆく車を見てメーカーと車種を必死に覚えましたね(笑)。ありがたいことに、最初はご近所の方が車を買ってくれたり整備に出してくれたりして、今でもご近所のみなさんには感謝しています。