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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

組織改革で成長を続ける
地域密着の自動車販売店

 

地域で必要とされ続ける会社であるために

 
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タージン そこからどんどん営業成績を伸ばしていかれた、と。
 
芹澤 そうですね。同僚たちの力を借りながら必死でした。そして、熱い想いを持った後輩たちにも恵まれて、役員にまで昇進することができました。
 
タージン それでも、あっという間にパートという立場から役員までに上り詰められたのはすごいですよ! お子さんたちも、芹澤社長のご活躍を近くで見て喜んでいたのでは?
 
芹澤 それが、そうとも言えなくて。朝から晩まで働いていて、子どもたちにはさみしい思いをさせてしまいました。それで、子どもたちのことを思い、46歳のときに一度会社を離れ、コンサルティング会社を立ち上げたんです。当時の取引先の方からお声がけいただくなど順調でした。でも、独立から3年後に、「代表取締役として戻ってきてほしい」と会社から連絡を受けまして。代表として会社の組織を改革できるならと覚悟を決め、6年前の2017年に代表取締役に就任しました。
 
タージン 最初、「パートから社長になった」という言葉を聞いたときは、まさにシンデレラストーリーだと思いました。しかし、芹澤社長が今に至るまでの道のりは、長く険しいものだったことがよくわかりましたよ。それでは、あらためて事業内容を詳しくうかがっていきましょう。自動車販売がメイン事業なんですよね?
 
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芹澤 そうですね。弊社は約40年、自動車販売店として地域に根付いてきました。現在は、自動車販売店オニキスの加盟店、オニキス神戸として西神戸店と明石西店の2店舗を展開しています。以前の弊社の事務所は、プレハブ倉庫のような質素な店構えでした(笑)。そうした時代からお付き合いのある地域の方々のおかげで、今があります。だからこそ、地域の方々に恩返しがしたい。そうした思いを込めて、「地域に必要とされる会社であり続ける」という経営理念を掲げているんです。そのため、販売だけでなく、車をご購入後もお客様が安心してカーライフを送っていただけるよう、車検・整備部門のほか、リースや保険代理店業も強化するなどサービスを拡大してきました。
 
タージン 地域密着店として、車のことなら何でも対応できる店づくりをしているわけだ。
 
芹澤 はい。特に自動車整備には力を入れていて、国家資格を持つ優秀なスタッフが幅広い知識と技術で自動車の整備や点検をしているんです。エンジンオイル交換時には、車内の掃除機がけをし、お客様には喜んでいただいています。