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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

光触媒で感染予防対策
接客業目線で施工を提案

 

銅イオン配合のより優れた光触媒

 
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内山 実は私も、経営するジムでは除菌にかなり気配りしているんですよ。スタッフによる小まめな消毒はもちろん、数日おきに専門業者さんを呼んでいます。でも、光触媒という方法は知りませんでしたね。
 
河本 一般的な認知度はこれから高くなっていくと思いますよ。また、あえて光触媒というキーワードを使わず、「抗ウイルス施工」と言うこともありますからね。
 
内山 確かに抗ウイルス施工だと、より親近感が湧きます(笑)。では、その光触媒とは、そもそもどういったものなんでしょうか?
 
河本 簡単に説明すると、例えばワックスをかけた床のように、光触媒の薬剤で膜を張ったテーブルをイメージしてください。その膜があることでテーブルに接触した害のある有機化合物や菌が働きにくくなります。また感染性のウイルスも大幅に不活性化することができるんですよ。ただ、光触媒の商品にも実はいろんな種類があり、効果や即効性が異なるんです。
 
内山 それは興味深いですね。成分によって異なるということですか?
 
河本 ええ、例えば弊社で使用する薬剤「Cutalyst(カタリスト)+」には、従来の光触媒に含まれる酸化チタンに、銀イオンと銅イオン、そしてフッ素を加えています。
 
内山 銀イオンはデオドラント商品に使用されるなど、消臭効果で知られる成分ですよね。フッ素は歯に塗るなどコーティング効果があります。となると気になるのは、銅イオンですね。
 
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河本 さすが内山さん! Cutalyst+のポイントはまさしく銅イオンで、実は新型コロナウイルスの不活性化に期待ができるんです。新型コロナウイルスはプラスチックやステンレスの表面では2、3日間生存するのに対し、銅の表面では4時間しか生存できないと、米国カルフォルニア大学とプリンストン大学の研究チームが発表しています。
 
内山 たったの4時間ですか! それは想像していた以上の威力だ! 銅イオンなどの成分を混ぜることで、従来の光触媒よりも優れた性能を発揮できるわけですね。
 
河本 ええ、ほかにも暗所での効果や防カビにも優れていますよ。また、Cutalyst+は、ライセンス元が現在特許を出願しています。その審査に通れば、日本初の特許を取得した光触媒コーティング塗料となるんです。
 
内山 そうなれば商品力がさらに高まりますね。大学の研究などエビデンスもしっかりしているし、興味を持つサービス業のオーナーさんも今後増えていくと思いますよ!