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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

ハウスクリーニングや
キッチンカーで地域貢献

 

女の子がくれた折り紙が、忘れられない

 
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 ハウスクリーニングなどの仕事では、お客さんとのコミュニケーションが重要になってくると思います。
 
加納 お察しのとおりです。清掃のためとはいえ他人を家に上げることはどうしても不安がありますよね。ですからスタッフたちには、明るい笑顔で挨拶することが第一と伝えています。そして、適度にお客様とコミュニケーションを取りながら仕事をしています。
 
嶋 その“適度に”というところが大切なんでしょうね。先日、私も家の修理で業者さんに来てもらいました。でも、ほとんど会話がなかったので物足りなく感じちゃいましてね(笑)。家をきれいにしてもらえるのは、もちろんありがたいことです。それに加えて、もう少しコミュニケーションがあれば嬉しいのにと思ってしまいましたよ。
 
加納 よくわかります。黙々と掃除されるだけだと、お客様としても気詰まりですよね。ハウスクリーニングはサービス業でもあるので、私たちは笑顔と会話を欠かさず、お客様にリラックスしていただくことも心がけるべきだと思っています。
 
 その考え方は素晴らしいと思います。加納代表にとって印象深い、お客さんとのエピソードがあれば教えていただけますか。
 
加納 クリーニングでうかがったお宅に小さな娘さんがいて、休憩の合間に私やスタッフが一緒にお絵描きなどをして遊んでいたんです。帰り際、その子が折り紙を渡してくれて、開いてみてと言ってきましてね。見てみると、「お兄ちゃん、また遊ぼうね」と書かれていたんですよ。あのときは思わず笑顔がこぼれました。嬉しかったですね。
 
 それは素敵な体験だなぁ。その女の子のご家族にとっても心あたたまる出来事だったと思いますよ。
 
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加納 たまたま仕事の空き時間に共に遊んだだけで特別なことはしていないものの、こういうプラスアルファがお客様の満足度に影響するのではないでしょうか。作業が終了した後でも、お客様がサービスに物足りない部分を感じて連絡をいただいたときは、すぐに駆け付けて対応していますし、作業中も、「せっかくだからここもやっておこう」と気付いた箇所はサービスで作業しています。
 
 私もサービスを利用する側として、最初はエアコン掃除などを部分的にお願いしたとしても、業者の方のお人柄が良かったら、次からはもっと別の場所も含めて頼みたいと思いますよ。最後はやっぱり人間性、人柄だと感じます。
 
加納 私もお客様から、「前にやってくれたときとても良かったから、今回もお願いしたい」とあらためてご依頼をいただくと、とても嬉しいです。