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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

末永く親身にサポート! 障害年金専門の社労士
石井社会保険労務士事務所 代表 石井智子

 
プロフィール 熊本県出身。大学卒業後、事務員や社長秘書などを経て、フラワーアレンジメントで独立起業。教室運営のほか、ブライダルブーケ制作や会場装花に携わった。出産を機に職を離れ、育児に専念する間、ボランティア活動に尽力。障がい者のサポートに使命感を持ち、社会保険労務士を目指す。14年かけて資格取得した後、2018年に事務所を立ち上げた。【ホームページ
 
 
 
「障がいを持つ人をサポートしたい」という強い使命感のもと、石井社会保険労務士事務所を立ち上げた代表の石井智子氏。社労士の中では珍しい、障害年金に特化した活動で、病気や怪我により生活が困難な人々の手助けを行っている。丁寧な仕事ぶりと、誠実な人柄により、クライアントからの信頼も厚い。受給後の障がい者の人生まで考慮して、将来的には就労支援も行いたいと意気込む石井代表に、障害年金を取り巻く日本の現状を聞いた。
 
 
 

認知進まぬ障害年金制度

 
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インタビュアー 駒田徳広(野球解説者)
駒田 神奈川県横浜市にある石井社会保険労務士事務所さんでは、障害年金に特化した活動をされているそうですね。私も含めて、こういった制度に対する知識がない方は多いのではないかと思います。そもそも、障害年金とはどういった制度なのでしょうか? 
 
石井 障害年金とは、病気や怪我によって、仕事や生活が制限されている方が受け取ることのできる年金制度です。駒田さんのおっしゃるとおり、まだまだ世間一般的に広く知られていないのが実情ですね。
 
駒田 なるほど。そういった事情で困っている人は多く、ニーズがありそうなのに、広まっていかない理由は何でしょう?
 
石井 障がいを持っている方は全国におよそ600万人、そのうち、実際に障害年金を受給している方は200万人くらいです。障がいを持つ方は、ひっそりと生活している方が多く、この社会制度にたどり着くことさえできない方がほとんどだと考えられます。また、仮に制度を知って申請を行おうとしても、障がいを抱えながら複雑な手続きを最後までやり抜くのは困難であり、受給に至らないケースもあるんですよ。本当に困っている方々のところまで行き届いていないのが現状と言えます。