下積みで得た知識と経験

インタビュアー 西岡利晃(元ボクシング世界王者)
笹木(弘) 30歳を前に、知人の紹介により塗装職人になりました。5年間の下積み時代に、腕のいい職人、逆に質の良くない仕事をする職人と、さまざまな方々の仕事ぶりを見る機会があったんです。その中で、いいところは真似を、悪いところは反面教師にしながら、すべての経験を自分の糧にして瑛次が誕生した2000年にササキ塗装を立ち上げて独立しました。
西岡 多くの職人から技術を学んで、満を持して独立されたと。下積み時代も含めると、今年2021年でキャリアは20年以上になるそうですね。経験値が高く、安心してお任せできそうです。2020年に倉敷建装と屋号を変えたのには、何か心境の変化があったのでしょうか?
笹木(弘) 仕事にやりがいを持って臨んではいました。しかし、日々に張り合いがないと感じるようになったんです。朝8時から17時まで働くだけで、何となく毎日が過ぎていく。これでいいのかなと思っていた矢先、高校を卒業した息子が、「一緒に仕事をしたい」と言うんですよ。思ってもみない展開に驚きつつ、すごく嬉しかったのを今でもよく覚えています。それでモチベーションが一気にアップして、息子のために会社を発展させたいと思い、倉敷建装を立ち上げました。