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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

世界に一つの家具製作
若手の育成にも力を注ぐ

 

世界に一つだけの造作家具を製作

 
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小倉 ここに至るまでにお辛い思いをされたことも多かったと思います。ただ、お父様と和解もでき、お父様にとっても頼もしい仲間が増え、結果としては良かったと思いますよ。
 
光永 ありがとうございます。もともと根っからの職人気質である父は営業活動が得意でなく、当時はお取り引き先が1社しかなかったんですよ。一方、私には飲食業で培った営業のノウハウがありましたので、それまで自社でほとんど行ってこなかった営業活動を始めたんです。そんな中でやがてリーマン・ショックを迎え、それを機に父からバトンを受け継ぐことになりまして。2016年にこの愛西市に拠点を移し、現在は法人化を目指して頑張っているところです。
 
小倉 なるほど、そうだったんですね。ところでA・1インテリアさんでは主にどんな家具を製作しているんですか?
 
光永 デパートや雑貨屋さん、洋服屋さんにおけるレジ台や陳列棚、ディスプレイ台などをすべてオーダーメイドでつくる、いわゆる「造作家具」を製作しています。なので既製品はなく、すべてお客様のご要望に合わせた一点ものになるんですよ。家具も例外なく大量生産される中、私たちは家具づくりを自分たちにしかできない、なくてはならない仕事だと考え、誇りを持って日々の業務に取り組んでいます。
 
小倉 オーダーメイドで店舗の内装や雰囲気と調和の取れた家具をつくってもらえるとあって、お客さんの満足度も高そうです。家具づくりの中で、光永代表が特に大切にしていることは何でしょう?
 
オーダーメイドで家具を製作
オーダーメイドで家具を製作
光永 もともと私は飲食業の経験が長く、どうすればお店にお客様が来てくださるか、今後も来店してくださるようになるかを常に考えてきました。業界はまったく別でも、家具づくりにも同じことが言えます。お客様に「またA・1インテリアに家具づくりを頼みたい」と思っていただけるよう、お客様とのお付き合いを大切にして信頼度を高めることを何よりも大切にしています。
 
小倉 造作家具をつくるとなると、なおさらお客さんとの丁寧なコミュニケーションが必要になってきますよね。そのお考えは私も大事だと思いますよ。家具職人は減っているそうですし、光永代表のような方は貴重な存在だと思います。