B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

健康寿命支える歯科医院
予防重視で天然歯を守る

 

できるだけ削らない、なるべく抜かない治療

 
glay-s1top.jpg
マイクロスコープの拡大映像を見て驚く山本さん
山本(隆) 実際の診療や山本院長のモットーについても詳しくうかがいましょう。例えば、今ある設備の中で、やまもとデンタルオフィスふじみ野さんの治療の強力な武器となっているものはありますか?
 
山本(賢) 歯科用CTや滅菌器なども欠かせないものの、1つだけ挙げるとしたら、マイクロスコープですね。治療したい部分を肉眼の約20倍まで拡大でき、このおかげで小さな虫歯や感染部分も見落とすことなく、より精密な治療が行えています。当院ではすべての治療台にマイクロスコープを設置しているため、歯科衛生士も私と同じ視点で口腔内を確認、処置できるのも強みです。
 
山本(隆) 口の中を顕微鏡で見るような感じでしょうか。ドクターと歯科衛生士さんが同じ視点を共有することで、より精密な治療ができるのはいいですね。昔の歯医者さんの様子とはずいぶんイメージが違います。
 
山本(賢) そうですね。すべて肉眼で治療していた昔は、虫歯を見つけると少し多めに削っていましたから、時代は大きく変わりました。当院でも「できるだけ歯を削らない、なるべく抜かない治療」を心がけています。今の世界基準では、虫歯だけでなく、歯周病治療も求められる精度のレベルが年々上がっているので、マイクロスコープの出番が増えているんです。
 
glay-s1top.jpg
山本(隆) できれば天然の歯を残したいのは患者側の共通の思いでしょうから、進歩した設備を積極的に使ってもらえるのは大歓迎です。歯周病のお話が出たところで、山本院長はもともと根管治療と歯周病治療に力を入れてこられたそうですね?
 
山本(賢) はい。開業する前は東京や茨城の歯科医院に勤務し、両分野の優秀な先生方から多くのことを学びました。根管治療もまた、歯を残す手段として重要です。昔は虫歯が重症化して歯の神経にまで感染が及ぶと、抜歯する以外に方法がありませんでした。しかし現在は質の高い根管治療によって、抜かない選択ができる場合も増えてきています。
 
山本(隆) それは心強い。ですが、“できるだけ削らない”“なるべく抜かない”を徹底するなら、進んだ治療に頼る前に、普段から歯のメンテナンスを怠らない努力も必要だと思います。
 
山本(賢) まったくその通りで、治療しなくても済むように、予防を徹底することが何より大事です。だからスタッフにも、患者さんがドクターと顔を合わせるのは何かトラブルが起こっている時だから、私よりもメンテナンス担当の歯科衛生士さんが忙しいほうがいいと話をしているんですよ(笑)。
 
山本(隆) 衛生士さんの胸中やいかに(笑)。