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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

目標は「学習塾卒業」 自学自習を育む学習塾
株式会社いま-みらい塾 代表取締役 歌崎雅弘

 
プロフィール 兵庫県出身。神戸の進学校である六甲学院中学・高等学校に通うも、勉強する意味を見出せず、成績が偏差値40まで落ち込む。しかし、高校3年生の8月に京都大学の受験を一念発起。独自の学習法を開発し、偏差値を80まで引き上げ、京都大学農学部に合格する。大学卒業後は大手スポーツ用品メーカーに勤務したのち、2016年にいま-みらい塾を開校。企業や教育機関での講演や、メディア出演も積極的に行う。【ホームページ
 
 
 
勉強に対して苦手意識を抱く人は少なくないだろう。そんな子どもたちを救うために、歌崎雅弘代表取締役が設立したのがいま-みらい塾である。一般的な学習塾の場合は、解法や要点など勉強内容を重点的に教えるが、いま-みらい塾で教えるのは学び方や学ぶ姿勢だ。生徒が自学自習できるよう指導しながら、生きるうえで大事なマインドも伝えている。学習面にとどまらない、人間としての成長を後押しする歌崎社長に話をうかがった。
 
 
 

部活動での経験がすべての礎に

 
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インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
狩野 いま-みらい塾の歌崎社長は、子どもたちへの学習指導をはじめ、兵庫維新の会での講演などの実績もあります。高校時代はアメリカンフットボールに明け暮れ、京都大学を目指したきっかけもアメリカンフットボールだったそうですね。
 
歌崎 はい。六甲学院は進学校だったので練習時間は多くなかったものの、私を含め部員はみんな真剣でした。活動時間外も戦略を考え、自主練習を重ねた結果、なんと強豪の関西学院高等部に勝利できたのです。生まれてはじめて嬉し泣きをして、努力で結果を出す喜びを知りました。進学するつもりはなかったものの、大学でもアメリカンフットボールを続けたいと思うようになり、京都大学を志望したんです。
 
狩野 スポーツに心動かされるのは、とても共感できます。大学卒業後はスポーツ用品メーカーのミズノ株式会社に就職されたとうかがいました。アメリカンフットボールのご経験も活かせる企業だと思います。なぜ学習塾開業に至ったのか気になりますよ。
 
歌崎 私にしかできないことは何かを考え続けているうちに、独立が頭をよぎりまして。世間から一流企業と呼ばれている会社ですし、正直悩みに悩みました。周囲からも反対する意見も多かったです。しかし、私自身が実践してきた大学受験時の勉強法や心構えやノウハウを生かして社会貢献ができるのではないかと考えました。