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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 大阪府出身。自分のしたいことを模索して、10代の頃から接客や営業など、さまざまな仕事に就いた。その後、リフォーム会社である(株)トータルリノベーションを経営する父親に誘われ、入社を決意。20歳にして、代表取締役に就任した。現在は業界歴約30年の父のもと修業に打ち込むほか、飲食業の展開にも精力的に取り組んでいる。【ホームページ
 
 
 
リフォームの施工業者である株式会社トータルリノベーションに、後継者不足という問題は見当たらない。2019年、それまで代表取締役だった藤田浩司氏が45歳にして取締役に退き、息子の功気氏が20歳で2代目に就任した。45歳とは、そこから代表になってもおかしくない年齢だ。早いタイミングでのバトンタッチにどんな意味や狙いがあるのか。その答えは、後継者不足を解決する一つのヒントになるかもしれない。
 
 
 

21歳で起業し、20歳の息子に事業承継

 
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インタビュアー タージン(タレント)
タージン 寝屋川市のリフォーム会社、株式会社トータルリノベーションさん。創業者の藤田浩司取締役と、ご子息の藤田功気代表取締役にお話をうかがいます。まず、会社の歴史を簡単に教えてください。
 
藤田(浩) 起業したのは私が21歳のときです。高校卒業後、水回り工事の職人として働いていたときに、自分より腕利きの職人を雇えば給料も稼げるのではと考えたんです。それで、高い技術を持ってはいるものの、仕事の段取りが苦手な職人さんとコンビを組み、個人事業主として活動を始めました。その後も職人さんにも恵まれて会社は順調に成長し、2018年に法人化、2019年には息子に事業承継もできました。
 
タージン 功気社長は2019年現在、まだ20歳だとお聞きしているので驚きました! 功気社長にとっても、大きな決断だったでしょうね。
 
藤田(功) そうですね。父から誘われたときは、自分のやりたいことを探していた時期でした。そのタイミングで話が来たので、挑戦してみようと思ったんです。
 
タージン 業界のベテランであるお父さんが後ろで守ってくれるという安心感も大きそうだ。
 
藤田(功) ええ、仕事関係の方からも、「お父さんはすごい人やで」と聞かされます。安心感を得ると同時に、一日も早く父に追いつきたい気持ちになりますね。