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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

念願の車とのカーライフ
購入後も末永くサポート

 

コンシェルジュとしてあらゆる要望に応える

 
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畑山 順調とも言えたディーラー業から身を引かれたきっかけが何だったのか、気になります。
 
坂井 父が、販売業に加えて塗装も手がけることになり、家に戻って来ないかと誘われたんです。車を触るのも嫌いじゃなかったですし、販売はいつでもできると思い、やってみることにしました。そこから塗装の勉強を一から始めたんです。
 
畑山 よほど車が好きでないとできない決断ですよ。職人から営業に転向したという話は聞きますが、その逆ってあまり聞きません。しかも、高級車から国産中古車に、扱う品も変わるわけですから、大変だったのではないかと思います。
 
坂井 実際にやってみると、案外似たようなものでしたね。町の中古車店って、何かあった時に頼る、駆け込み寺的な存在で、お客様との距離が非常に近いんです。それはまさに、オーナー様と長くお付き合いするディーラー業と同じなんですよね。
 
畑山 なるほどなぁ。坂井社長ならば町の中古車店でも通用するだろうと、お父様は見抜かれていたのかもしれませんね。坂井社長ご自身も、お父様から学ばれたことは多いのではありませんか?
 
坂井 最終的には「やっぱり輸入車が好きだ」って、独立したんですけどね(笑)。父から学んだのは、接客時の笑顔です。父は亡くなってしまいましたが、懇意のお客様の「お父さんはどこに行ってもニコニコしていた」との言葉が、強く印象に残っていて、今後も見習っていかなきゃと思っています。
 
畑山 笑顔の接客。つまり、信頼関係を築くうえで一番大切なポイントですね。
 
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坂井 そうなんです。今は人を介さず車を買える時代。その中で、私を介して購入するメリットは何かと考えたら、ご相談に乗れるところです。コンシェルジュと言いますか、お客様が安心してオーナー生活を送っていただくために、故障や些細なトラブルにも真摯に対応し、廃車になるまでお世話をすることが、大切なんですよ。
 
畑山 いやぁ、非常に深い話です。それも、お父様という大きな先輩の姿勢を間近で観察できたからたどり着けた境地ですね。ちなみに、坂井社長は国産中古車に関するスキルも高いので、輸入車一本でやるのはちょっともったいないように感じてしまいます。
 
坂井 ご要望があれば国産車にも対応していますよ。会社の社長さんに「トラック探してよ」って言われて、国産の3tトラックを納車したこともありますしね。
 
畑山 思った以上に車種の幅が広かったです(笑)。その社長さんが、そうやって気軽にニーズを伝えられたのも、“駆け込み寺”というお父様の時代からのカラーが、しっかり受け継がれている証でしょうね。