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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 京都府出身。脚本家を夢見て高校卒業後に東京へ。テレビ局の音声スタッフとして活躍後、夫人の出産を機に不動産仲介の会社に転職すると、才能が開花。トップの営業成績を収め続ける。14年間の勤務を経て退社し、2010年に戸建て住宅の設計会社である(株)創喜を設立。(株)IKホームとタッグを組み、総合プロデューサーとしてファイナンスから設計、施工までをトータルに手がけている。【ホームページ
 
 
 
不動産、設計、施工と、家づくりにはたくさんの専門家が必要だ。そして、各分野が業界内で縦割りにされ、施主と各担当が順番に関わるやり方が当たり前に行われている。しかし、株式会社創喜の山田昇平代表取締役は、「目まぐるしく担当が入れ替わることが、施主の混乱と予算オーバーの原因になる」と従来の仕組みに異を唱える。家づくりに必要な業務の全てを一手に引き受ける山田社長に、理想の家づくりについて語っていただいた。
 
 
 

元は脚本家志望のテレビマン

 
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インタビュアー 三浦淳寛(サッカー元日本代表)
三浦 創喜さんのショールームは「おいしいおうち」という可愛い名前がついていますが、具体的にはどんなお仕事をしているんですか?
 
山田 「何屋さんなんですか」とよく聞かれますけど、当社が手がけるのは戸建て住宅を主とする設計業ですね。ただ、私は創喜の他にも建築工事を担うIKホームの運営にも関わっていましてね、その2社をあわせると、不動産、設計、建築にまたがる、ひとかたまりのチームが形成されるんです。そして、不動産仲介業を長年やってきた私が中心となって、チームをまとめています。そういう意味ではプロデュース業をしているとも言えますね。
 
三浦 すると御社では、土地探しから家の設計、そして実際に家を建てるところまで、トータルに面倒を見てくれるというわけだ。それは便利そうだなぁ。不動産仲介業でのご経験が長いとのことですが、起業するまではずっとその道一本で?
 
山田 いえ、学生時代は不動産とも家づくりともまったく無縁で、脚本家を目指していたんです。その足がかりとしてテレビ業界に入るため、生まれ育った京都から上京し、TBS系列のオーディオ・プロダクションで5年ほど働いていました。