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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

保育の現場を変えていく こども園運営とIT運用
社会福祉法人大原野児童福祉会/オフィスキッズワーク合同会社 理事長 櫛引雄一

 
プロフィール 京都府出身。教育者であった祖父が立ち上げた保育園を、両親が継承。高校卒業後は家業を離れて東京で社会人経験を積むも、祖父の逝去を機に帰郷し、保育の世界へ。現在は(福)大原野児童福祉会の理事長として、大原野こども園・山ノ本こども園・もずめこども園を運営している。現場経験を活かし、保育現場向けITサービスを展開するオフィスキッズワーク(同)の代表社員も務めている。
 
 
 
社会福祉法人大原野児童福祉会の根底にあるのは、子どもを管理するのではなく一人ひとりの主体性を信じて育てる、揺るぎない姿勢だ。自然に恵まれた環境の中、子どもたちは裸足で遊び、年齢を越えて関わり、自ら考える経験を積み重ねている。櫛引雄一理事長は、幼保連携型認定こども園の運営に留まらず、現場の声から生まれたITシステム開発も手がけている。祖父の代から受け継いでいるという思いについて、じっくりとうかがった。
 
 
 

子どもたちへの祖父の思いを受け継いで、今

 
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インタビュアー 亀山つとむ(野球解説者)
亀山 子どもたちの活気溢れる声に癒やされながら、社会福祉法人大原野児童福祉会の櫛引雄一(くしびき ゆういち)理事長にお話をうかがいます。まずは、園の歩みからお聞かせください。
 
櫛引 祖父が教育者としてこの地域に赴任してきたのが始まりです。当時は幼稚園も保育園もなく、子どもたちが安心して過ごせる場所がありませんでした。そこで祖父が中心となり、園を立ち上げたんです。
 
亀山 おじい様が地域の課題に向き合われて、すべてが始まったんですね。
 
櫛引 はい。その思いを父と母が引き継ぎ、今は私たち孫の代になりました。時代は移り変わっても、子どもを大切にするという軸は変えていません。
 
亀山 櫛引理事長ご自身は、最初からこの業界を目指して運営を引き継ぐおつもりだったんですか?
 
櫛引 実は、そうではなかったんです。高校卒業後に家を離れ、東京で別の業界を経験しましてね。ただ、祖父が亡くなる前に戻り、そこから31年間この仕事に向き合ってきました。一度外の世界を見た経験があったからこそ、園の良さも課題も冷静に見ることができたのだと思っています。