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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

運送や飲食・災害支援 多彩な事業で恩送り
株式会社AGOOSE DREAM FACTORY 代表取締役 伊藤真志

 
プロフィール 東京都出身。日本工業大学を卒業後、トヨタのディーラーに就職し、入社直後から改善チームのコアメンバーとして活躍。約6年間勤めた後、実家の自動車整備工場に入社する。整備やロードサービスのほか、内装事業などにも携わり、約20年間のキャリアを積む。2022年1月に独立し、(株)AGOOSE DREAM FACTORYを設立した。【ホームページ
 
 
 
並外れた事業展開には理由がある――。株式会社AGOOSE DREAM FACTORY(アグースドリームファクトリー)は運送や飲食、内装事業などを幅広く手がけている。伊藤真志代表取締役は、「とにかくやってみる」をモットーに進み続ける、チャレンジ精神の持ち主だ。伊藤社長を奮い立たせ、ボーダーレスな活動を可能にしている動機は、単なる金儲けでは決してない。災害支援にも着手するに至った、壮絶な人生に迫る。
 
 
 

修業時代に培った経営のノウハウ

 
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インタビュアー 八重樫東(元ボクシング世界王者)
八重樫 運送事業や飲食・内装事業など幅広い事業を展開されている株式会社AGOOSE DREAM FACTORYさん。まずは伊藤社長の歩みから教えてください。
 
伊藤 私は自動車工場を営む家に生まれ、大学卒業後は修業を兼ねてトヨタのディーラーに就職しました。私が入社してすぐに新しく改善チームが立ち上がりまして、まだ右も左もわからない状況にも関わらず、コアメンバーとして配属され驚きましたよ(笑)。
 
八重樫 入社してさっそく、重要な仕事を任されたんですね。
 
伊藤 はい。工場の業務改善などに力を注ぎました。利益を求める会社側と、効率よく稼ぎたい現場の人たちとの間を取り持つ立場で苦労しましたね(笑)。当時の上司である弓削攻常務取締役様には、大変お世話になりました。この方は後に、トヨタモデリスタインターナショナルの社長に就任する方です。トヨタでは約6年間勤務し、退職後は父が営む自動車整備工場に入社しまして、そこで20年ほど勤めた後独立したんです。
 
八重樫 長く勤めていたのに独立しようと思われたのはなぜでしょうか。
 
伊藤 トヨタのディーラー時代に人をまとめる立場を任され、経営者目線が培われました。それで経営について夢や希望を抱き、いつか実現したい! できるかもしれない! と考え始めました。何よりも“風の時代”の自由に変化していける流れの中で、自分らしく生きる姿を見てみたいと思い、良き流れをつかむために独立しようと思ったんです。それで最も運気の良かった2022年の1月11日に、弊社をスタートしました。