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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

運送や飲食・災害支援
多彩な事業で恩送り

 

幅広い事業展開と行動力で人助けを

 
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八重樫 では、事業内容について詳しく教えてください。
 
伊藤 当初は自動車関係をメインに始めましたが、コロナによる大きな流れの変化に翻弄され、その中で、もがき苦しみながらたどりついた運送や、飲食・内装・狩猟・補習塾といった生きることに大切な衣食住を意識した各種事業に加え、災害支援なども視野に活動。弊社はジャンルにこだわらず、やりたいと思ったことは何でも挑戦する会社でして、何事も諦めずに形にしていきたいと思っています。
 
八重樫 やりたいことがあってもなかなか踏み出せない人が多い中、伊藤社長は勇気があって思い切りのいいタイプなんですね。
 
伊藤 実は両親も車の仕事をしながら飲食業や不動産業を営んでいたので、その影響を受け、いろんな仕事に興味があったんです。そこに人のご縁も相まって、どんどん広がっていきましたね(笑)。
 
八重樫 前向きでチャレンジ精神溢れる思考の土台には、たくさんのご経験がありそうです。私は「ボクシングならボクシング」というように、一つのことしかできないタイプなので、伊藤社長の手数の豊かさに魅力を感じますよ。
 
伊藤 私は、おもしろそうだと感じたらバーッと突っ走るタイプなんです(笑)。自由な発想で旧来の慣習にとらわれず、楽しく仕事をしたいと思っています。会社に勤めていた頃とは違い決まった給料が入ってくるわけではないので安定はしないものの、頑張った分だけ自分に返ってきますから、やりがいも大きく楽しいですね。
 
八重樫 その考えを持っていると、いろんな事業に情熱的に取り組めますね。先ほど、親御さんの影響を受けて多様な事業に着手したとお聞きしました。その中で、災害支援にも取り組むようになった経緯が気になります。
 
伊藤 起業した当初はうまくいかないことも多く、その日の食事もままならない状況まで追い込まれた時がありました。そんな時、見るに見かねた従兄弟のおさむ君とおやじさんが営んでいる、ニモダ鈑金塗装工場を、見返りを求めず自由に使わせてくれたんです。それだけでなく、食事やあたたかい飲み物、仕事に必要な車の改造やメンテナンスのすべて面倒を見てくれました。また、各方面の社長さんや親方さんたちが親身になって話を聞いてくれたり、仕事をまわしてくれたり、創業融資がNGになったときには資金援助などもしていただきました。このおかげで地に足がついて自力で歩めるようにまでなったんです。その経験を機に、私も衣・食・住に困っている人を自分のできる形で助けたいと考えるようになりました。
 
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八重樫 窮地を救われ、今度はご自身が困っている方々の力になるため、災害支援に取り組み始めたというわけですね。
 
伊藤 はい。これからも起こるであろう不測の事態に備え、行動が許される範囲での活動にはなりますが、炊き出しや、自給自足のアドバイスなどを行っていけるように考え日々、心構えをするように生きています。その取り組みも、さまざまな事業にチャレンジして身についた、フットワークの軽さや幅広い知識があるからこそ、できることだと思っています。ほかにも、日本画家のjun(ジュン)氏と10年先の未来に思いを巡らせながら、ある一つのテーマを掲げ追い求めていく個展も計画しているんですよ。
 
八重樫 次はアートですか! 本当に多彩ですね。