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  • 月刊ブックレビュー vol.93(最終回)『物価とは何か』 たまに他の路線に浮気することはありつつも、基本はビジネスパーソンの仕事のヒントになりそうな本、明日への活力になりそうな本を紹介してきた小欄の、最終回で取り上げるのが本書だというのは、連載の集大成としての意味を感じています。

  • 月刊ブックレビュー  vol.92   『失敗の9割が新しい経済圏をつくる』 2014年7月から続けてきた小欄も残りあと2回になりました。うち今回は、春を迎え新しい商品企画、事業企画を求められているすべてのビジネスパーソンに向けて、エールを送る内容の書籍を取り上げます。

  • 月刊ブックレビュー  vol.91  『教養としてのデータサイエンス』 最初に「まえがき」の一節を紹介します。――「本書は、このモデルカリキュラムのうち『オプション』を除く『導入』、『基礎』、『心得』のキーワード(知識・スキル)を網羅的に扱う標準的な入門書として企画されました。‥略‥本書によって、すべての大学性がデジタル社会のパスポートといえるデータサイエンスの入門を習得し、(後略)」
    「このモデルカリキュラム」とは、政府が2019年に発表した「AI戦略2019」を受けて翌2020年4月に公表された、「数理・データサイエンス・AI(リテラシーモデル)カリキュラム~データ思考の涵養」のこと。公表したのは、大学教育におけるデータサイエンス教育推進の中心拠点となっている、「数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアム」です。

  • 月刊ブックレビュー  vol.90  『日本人の給料 平均年収は韓国以下の衝撃』 著者クレジットは浜矩子氏、城繁幸氏、野口悠紀雄氏+ほか、となっていますが、実質的には、序章を書いたフリーライターの坂田拓也氏の著書といっていいと思います。
    第一章の北見昌朗氏(北見式賃金研究所所長)への取材が8月20日、第二章の城繁幸氏(人事コンサルタント)の取材が8月5日、第三章脇田成氏(東京都立大学教授)が8月17日、以下、第四章野口悠紀雄氏8月19日、五章浜矩子氏9月2日、六章神津里季生氏8月23日、七章江田憲司氏9月14日。おそらく企画も坂田氏が版元に持ち込んだのではないでしょうか。同じフリーのライターとして、今後はこういうこともやっていかないとなぁ、と省みさせられました。

  • 月刊ブックレビュー  vol.89  『EV推進の罠「脱炭素」政策の嘘』 第一印象は「おお、厚い」でした。2ページの「はじめに」に始まり巻末の特別対談にいたるまで、目次ぶん11ページを除いても320ページ。章扉の11ページぶん(全10章プラス1)を引いても309ページ。そこに42字×17行でテキストがダーッと並んでいます。でも、読みにくさはまったくない。むしろどこまでも読みやすい。その理由は、ほとんど一見開きに一個設けられた節見出しと、表グラフや写真の多さと、大事な箇所は太字で強調されていること、そして何より、本書がYouTubeチャンネル『未来ネット』(旧:林原チャンネル)の番組「EV推進の嘘」の書籍化だからだと思います。もとが鼎談――著者3名による座談会――だから、前回取り上げた『日本金融百年史』よりさらに4万字多くても*1、全然疲れずあっという間に読めるのです。

  • 繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポート vol.60 12冊目の著書が出た今月、著者歴19年目にして思ったこと。 皆さんこんにちは。佐藤勝人です。いやー、やっと新刊が書店に並びました。昨年10月初日に最初のブレスト会議をやって、打合せを重ねて初稿が書き上がったのが今年4月。それから加筆して手直しして加筆して、9月中旬の印刷所入稿ギリギリまで赤字を入れて、今月頭にやっと見本が届きました。『地域密着店がリアル×ネットで“全国繁盛店”になる方法』――佐藤勝人渾身の新作です。皆様お買い上げのほど、よろしくお願いいたします!

  • 月刊ブックレビュー  vol.88  『日本金融百年史』 書評にはいろいろなスタイルがあって、評者の場合、「この本は何をしようとしているのか」を言い表せる大枠がイメージできないと、要は一定のメタな立ち位置が育たないと筆が動かない自覚があります。この点で、本書は最後まで困りました。
    書かれてある内容はひたすら興味深く、わかるところは「へえぇ!」とか「マジで!?」とか、「そうだよなぁ、そうなんだろうなぁ」とか思いながら読めます。知らない事柄が出てくる箇所はカッコ書きの注釈も頼りにひたすら勉強させてもらいながら読めます。情報が膨大に詰まった本なのです。

  • 経営コンサルタント・佐藤勝人氏 新刊案内 小誌の人気コラム、『繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポート』 を連載中の経営コンサルタント・サトーカメラ代表取締役副社長の佐藤勝人氏の新刊が同文館出版から10月10日に発売されました! 

  • 月刊ブックレビュー  vol.87  『This is Lean 「リソース」にとらわれずチームを変える新時代のリーン・マネジメント』 「分業」を初めて実践したのはフォード社のT型フォードの製造ラインで、分業といえばヘンリー・フォード、という認識が割と一般的だと思います。チャップリンの『モダン・タイムス』を一緒に思い出す人もいるでしょう。でも、分業を初めて“発見”したのは『国富論』のアダム・スミスです。スミスは裁縫に使うピン(針)ができあがる過程を例にとって分業の概念を次のようにイメージしました。