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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

イタリアの食文化を日本に広める
ナポリピッツァのパイオニア

日本そしてアジア
自らの信じるピッツァを広める

 
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――ナポリピッツァのパイオニアとして、人々の大きな期待に応えてきたサルヴァトーレ氏。最初に金山氏と組んだ「XEX(ゼックス)」以来、「ピッツァという料理への徹底的なこだわり」がその成功を支えている。
 
 モッツァレラチーズはイタリアから空輸で週に2回運ぶスタイルをとっていますし、そのモッツァレラチーズは、水牛のミルク100%にこだわり、1日3回搾乳するところを1回に抑えることで、素材としての濃厚さとコクをキープしています。健康志向のスローフードがナポリピッツァの代名詞である以上、ルーコラやバジルなどのハーブは農薬未使用のものを使用し、親が安心して子どもに食べさせられる品質を実現しています。ブランド力を安定化させるために店舗を拡大したとしても、肝心のピッツァの品質は妥協したくありません。
 
 
――そして現在、「サルヴァトーレ クオモ」ブランドは海外進出を視野に入れ、飲食事業者として躍進するための一大計画を構想している。
 
 ぼくはこれまで、日本で店舗とブランドを成長させてきましたが、今は海外へも積極的に進出しています。昨年は中国の上海にあるワールドフィナンシャルセンターに出店しましたし、年内にはシンガポールへの出店が決まっています。日本を中心に、「サルヴァトーレブランド」をアジア各地に浸透させていきたいと考えています。それもナポリピッツァを、ね。
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 もちろん、そのためにはいろんな困難があるのは確かです。上海では「サービス」という概念が浸透していなかったから、まず「サービスとは何か?」から教えていく必要があった。「お客様に笑顔を向ける、その笑顔はどうやって作る?」というところから教えないといけないスタッフもいます。日本以外のアジアではサービスという付加価値は店舗経営の要素に入っていません。ですが、日本でやっているサービスを持っていくと、お客様は間違いなく喜んでくれる。同じように、ぼくは「日本発のナポリピッツァ」という自分のスタイルをそのまま持っていくつもりです。成功する自信?もちろん、ありますよ。
 
(インタビュー 高橋正通 / 文 新田哲嗣 / 写真 田中正清) 
 
 
 会社概要 
株式会社 SALVATORE CUOMO JAPAN
 本社所在地 
〒106-0032 東京都港区六本木6-1-20 六本木電気ビル7F
 設  立 
2005年6月1日
 株主 
株式会社 ワイズテーブルコーポレーション 84%
その他 16%
 事業内容 
カジュアルイタリアンレストラン経営
 従業員数 
約840名(パート・アルバイト含む/2009年8月31日現在)
 URL 
PIZZA SALVATORE CUOMO 店舗検索ぺージ
 
 
他、㈱ワイズテーブルコーポレーションが展開するSALVATORE CUOMOブランド

Salvatore Cuomo Bros.

“Tokyoの中で最もイタリアらしい”空間を演出するリストランテ
   XEX DAIKANYAMA
   XEX ATAGO GREEN HILLS
   XEX TOKYO
   XEX WEST(関西)
 

The Kitchen Salvatore Cuomo

サルヴァトーレ・クオモがプロデュースする、本場ナポリ料理のリストランテ
 

毛利 Salvatore Cuomo

NAPOLI+JAPAN, ふたつの食文化を " JAPOLITAN ジャポリタン " へと昇華させた新感覚ダイナー
 

Torattoria & Pizzeria Zazza

サルヴァトーレ・クオモの原点であるナポリそのものがコンセプト

 

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