インタビュアー 亀山つとむ(野球解説者)
天童 私は建設業を営む家で育ち、幼い頃から現場での事故を目にする中で、「人間の運命とは何か」を思うようになりました。昨日まで元気だった人が今日は亡くなっているのですからね。その思いは強烈でした。
亀山 幼い頃のご経験が、今につながっているのですね。その後、本格的に学ばれたと。
天童 ええ。高校生の時から放課後に生徒を相手に、手相と人相と易占をしていました。大阪の八木喜三朗先生が主催する「八木観相塾」に入門して学んだ後は、高知市の街頭に出て、鑑定を続けてきました。街頭ではお客様と直接向き合いますので、ごまかしが利きません。正直、20歳過ぎの若造でしたから街頭易者はとても厳しい環境でした。ただ、その経験こそが一番の修業になりました。街頭で座っていた年月だけで、50年余りになります。
亀山 プロ野球も同じですよ。どれだけ練習を積んでも、試合の中でしか身につかないものがありますから。私も現役時代、実戦を重ねて初めてわかることが山ほどありました。
天童 そうなんです。どんな世界でも、経験を積んでこそ勘所が磨かれます。人相術も、理論を学んだだけでは入り口に過ぎません。街頭易者の世界は10年くらいでは“駆け出し”でしたから。実際に人と向き合い、“感じ取る”ことを繰り返すのが大切ですね。




