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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

大切な品物を再利用する
不要品回収・リユース業

 

顧客に喜んでもらうためにやり切る姿勢

 
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石黒 先ほどおっしゃっていた採算度外視とは、具体的にはどのような点なのでしょう?
 
吉田 同業他社が引き取れないものでも引き取るというスタイルです。例えば、お客様が「家の中をすっきりさせたい」と思って買取業者を呼んだのに、「これはリユース品として売れないので引き取れません」と言われてしまうケースがあります。お客様にとっては、不要なものを処分したくて依頼したのに、結局は手元に残ってしまうとなれば、それは本当の意味で解決になっていないと思ったんですよ。
 
石黒 確かに、それでは困りごとが解消されませんよね。しかも、不要品をわざわざ押し入れや倉庫から引っ張り出して準備するのも女性やご年配には結構な重労働ですから、「せっかく準備したのに・・・」と残念な気持ちも残ります。でも、他社では引き取っても売れないとされているものを、どうなさっているんですか?
 
椎名 弊社では、引き取ったものを活かすことができるしっかりとした販路をつくることで、対応できるようにしました。例えば、一見すると再利用できないようなものでも、少し工夫して修理や整備をすることで新しく生まれ変わらせることもできます。それに一般的な視点では何の価値もなさそうなものでも、中にはそれを必要とするニッチな需要などもありますからね。
 
吉田 そうした販路を築くために、修理業者さんやリペアを専門とする方、さらには海外への輸出業者さんなど、少しずつつながりを広げていきました。その結果、「どんなものでも引き取れます」と胸を張って言える体制が整ってきたんですよ。
 
石黒 国内だけでなく、海外輸出まで視野に入れているとは驚きました。そこまで徹底して販路を開拓している業者さんは、なかなかいないのではないでしょうか。
 
椎名 前例がないからこそ、やる意味があると思いました。やると決めたからには、中途半端ではなく徹底的にやろうと考えたんです。
 
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石黒 その姿勢、とても共感します。実は私も、モーニング娘。の初期メンバーとして活動していた頃、何もかもが手探りでした。最初はインディーズのシングルCDを5万枚、手売りでお届けすることでデビューできたんですよ。実際にトラックで運ばれてきたCDの数を目の当たりにしたときは絶望しましたが(笑)。
 
椎名 本当にすさまじい努力だと思います(笑)。確か、ギネス記録にも登録されていますよね。
 
石黒 そうなんです。その後、「自分たちが評価されたい」という気持ちから、「どうしたらファンの方が喜んでくれるか」に意識を切り替えたとき、物事が動き始めた感覚がありました。椎名社長のお話を聞いて、その時のことを思い出しましたね。