お悩みに誠実に寄り添う
元警察官の女性行政書士
警察官として直面した理不尽な現実

坂本 最初は交通課をはじめさまざまな部署を経験したのち、大阪府警察本部へ異動となりました。後に、あらゆる部署の人員を招集した被害者支援の課が新設され、私は刑事部の被害者支援に従事しました。そこで、被害に遭った方やご家族のケアに従事する中で、被害者支援に尽くしたいという思いが強くなりまして。その後、自身の将来を考えた後に退職し、行政書士として被害者をサポートするために独立した次第です。
濱中 新しく立ち上げた部署でそのような重大な事件の対応や被害者へのケアとなると相当大変だったのではないですか?
坂本 そうですね。当時は現場に押し寄せたマスコミの影響で、ご自宅に戻れなくなった被害者ご家族がおられました。そこで私は、「○○ちゃんをおうちに入れてあげたいんです、どうかお願いします」と申し出て、カメラにご家族の皆様が映らないように配慮しながら先導したんです。そのお子さんのご遺体は、髪の毛が汗でびっしょりと濡れ固まっていました。おそらく、犯人から逃げ惑う恐怖の中、力尽き、無念の涙を流されたのでしょう。お母様が髪を丁寧に洗う横で、私は彼女の命を守れなかった自分を歯がゆく思いながら、お母様のお手伝いをさせていただきました。翌朝からは、報道の方々が被害者宅のインターホンを鳴らされることを、ご両親が辛いと申し出られたことで、インターホン前で立ち続けました。他の遺族の方の担当者の中には、下の子どもさんの幼稚園の送迎や、お部屋の清掃、被害を受けた着衣等のクリーニングを任せていただくなど、被害を受けた方の状況に応じてさまざまな対応をしていました。
濱中 警察官というと、もっと事務的な対応を想像していました。そこまで寄り添われていたんですね。

濱中 確かに・・・。報復を恐れて警察に相談できない人も多いのでしょうね。
坂本 ええ。だからこそ、これまでに培ってきた法律や刑事手続きに関する知識を活かし、行政書士として被害者の声を警察へ届ける橋渡し役になりたいと思ったんです。