B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

海洋エネルギーが切り拓く 持続可能な地球の未来
Bin Technologies 代表 山本敏

 
プロフィール 大阪府出身。半導体分野でキャリアを積み、外資系企業勤務を経て独立した。2000年に設立した半導体分野を手がける初代Bin Technologiesは、法人成りの形で2009年に消滅する。震災後に波力発電の可能性を追究し、海洋エネルギーを効率的に集める独自方式「サーフィン発電構想」を提唱。波力発電の汎用化・実用化に向けての研究開発を続けた。サーフィン発電の名称をSurf Stream Power Generation (SSPG)に変更し、日本発のグリーン水素供給システムの実現を目指す。現在は新生Bin Technologiesを起動し活動中。
 
 
 
波のリズムは、いつも静かに未来を語っている。その声に耳を澄ませ、波の力に新たな可能性を見出したのが、Bin Technologies(ビンテクノロジーズ)の山本敏代表だ。技術者として歩んできた経験と、震災後の深い思索の中で形づくられた「SSPG」は、うねりや波、それに潮流のエネルギーを集め、グリーン水素へと変える独自の仕組みである。自然と人の知恵が重なり合うこの構想は、海洋立国・日本が次の時代へ踏み出す道標だ。
 
 
 

技術畑一筋、時代の先を読む「敏」の力

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー 濱中治(野球解説者)
濱中 本日お話をうかがうのは、Bin Technologiesの山本敏代表。Xの自己紹介では、「Bin」と名乗っておられますね。
 
山本 実は子どもの頃のあだ名が「びん」だったんです。「敏(さとし)」の音読みで「びん」、だから屋号も「Bin」なんですよ。
 
濱中 ご自身の原点に戻られるような名ですね。「敏」には「感覚が鋭い」という意味があります。絶えず時流を読みながら活動なさっていることでしょう。まずは、そんな山本代表の独立までの歩みをお聞かせください。
 
山本 半導体関連のエンジニアが社会人第一歩目でした。その後、外資系の会社で経験を積み、技術系コンサルタントとして独立しました。
 
濱中 技術畑一筋というわけですね。
 
山本 はい。ただ、長く仕事をする中で、心筋梗塞を繰り返すなど体調を崩したり、設立した会社を倒産させてしまったりといろいろありました。今は前立腺がんを患っています。闘病と事業の両立は決して簡単ではありません。でも、だからこそ、「自分のやりたいことを貫き通す」という強さが生まれたように思いますね。