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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

海洋エネルギーが切り拓く
持続可能な地球の未来

 

SSPGとグリーン水素で目指す脱炭素社会

 
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濱中 Xでは、SSPGを使ってグリーン水素をつくりだす・・・とありました。グリーン水素とはどのようものでしょうか。
 
山本 グリーン水素は、例えば再生可能エネルギー由来の電力を使って水を電気分解するなどで製造される水素のこと。製造過程で二酸化炭素を一切排出しない水素なんです。
 
濱中 カーボンニュートラルの実現に、なくてはならないものなんですね!
 
山本 SSPGは、新世代の再生可能エネルギーです。うねり・波・潮流などの持つエネルギーを可動式の集波板を使って巧みに海岸の一か所に集め、強い水平流を生み出して発電機を回します。その電力で海水を電気分解するから、二酸化炭素を一切出さないグリーン水素をつくれるんですよ。
 
濱中 海に囲まれている日本にはうってつけですね。
 
山本 日本のエネルギー自給率は13~15%と低く、ほとんどを海外に依存している状態にあります。だからこそ海洋エネルギーを使って水素を生み出せるSSPGは、大きな戦略的価値があるんです。しかも波のエネルギーを使っての発電量は、場所によっては波の幅1mで1MWに相当するエネルギーが得られるとも言われているんですよ。
 
濱中 つまり規模を拡大すれば、既存の水力発電所を超える可能性もあるということですか?
 
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波のエネルギーに期待が高まる
山本 もちろん実現に至るまでの投資は巨大ではあるものの、一度軌道に乗れば海の上はスペースが広く、拡張性がありますからね。これまでコツコツと研究を積み重ね、今は「本気で育ててみよう」と思ってくれる企業を探すフェーズに入ってきています。
 
濱中 大手企業さんに興味を持ってもらえれば、加速度的に技術革新が進みそうですね!
 
山本 ええ、例えばトヨタのように長期技術投資ができる企業と組めれば最高ですね。最大の目標は「日本発のグリーン水素供給システム」を世界に先駆けて実現すること。海外でも波力からの水素生成は研究されているものの、SSPGのように陸地へエネルギーを集め、水平流で発電機を回す方式はありません。SSPGこそ、日本の技術革新の粋になるものと確信しています。