タージン　訪問介護や居宅介護は一人ひとりに合わせた支援が欠かせませんよね。
 
池田　はい。同じケースは一つもないので、体力だけでなく人生経験が問われる仕事です。だからこそ、40～50代から始めるのが向いているというのが私の持論で、経験を活かして寄り添うことで利用者様の不安を和らげられると思っています。
 
タージン　経験が活きる仕事だというのはとても理解できます。スタッフさんを増員する予定はあるんですか？
 
池田　いえ、増やしすぎると私の目が行き届かなくなりますし、意思疎通が取れなくなるのが嫌なんです。だから、増員して会社を大きくするつもりはありません。私自身が利用者さんの変化に気付ける規模で続けたいんです。
 
タージン　なるほど。「目が届かないことが嫌だ」と言い切られるところに、池田代表らしさを感じます。利用者さんに丁寧に寄り添いたいという姿勢があるからこそのお言葉だと思いました。利用者さんとの印象的なエピソードも多いのではありませんか。
 
池田　ありますよ。長く関わった方を見送ることもあり、そのたびに胸が締め付けられます。他にも、「あなたが来てくれるのが一番嬉しい」と言ってくださる方もいますし、独居の方が涙を流して迎えてくださることもあり、支える責任を強く感じます。
 
タージン　利用者さんとの心の距離の近さが池田代表の強みになっているように感じます。ところで、屋号の「パンジー」にも意味がありそうですね。