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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

故人の人生を偲ばせる
数々の遺品を整理

 

孤独死が起きた現場を任されることも

 
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子ども食堂の支援も行っている
畑山 現在、スタッフは何名いらっしゃいますか?
 
生川 弊社のスタッフが5名、さらに協力会社から応援に来てくれるメンバーもいます。遺品の量や性質などに合わせて、臨機応変な対応が可能です。
 
畑山 協力会社といえば、RIATECさんが窓口となり、遺品整理以外のいろんなサービスについてもほかの業者さんに依頼できると以前お聞きしました。
 
生川 おっしゃる通りですね。弊社は基本的に家財の整理が専門分野なので、それ以外、例えば不用品の処分が必要であればごみを扱う業者に、リフォームが必要であれば建築関係の業者に作業を依頼します。引っ越し業者や不動産会社、介護施設とも連携しているので、弊社にご相談いただければ、それらに関わるサービスをワンストップで提供できるんですよ。
 
畑山 それはありがたい! 一生のうちに何度も経験することではないので、遺品を目の前にして何をすればいいかわからない人も多いと思います。そんなとき、1つの窓口ですべてを相談できるRIATECさんのような存在に助けられるはずです。ところで近年は、孤独死の方も多いと聞きます。
 
生川 ええ、増えておられますね。この仕事を始めた2019年頃は年に1~2件だったのが、今は一ヶ月に2~3件の割合に。浴室や脱衣場で亡くなる高齢の方が多い印象です。
 
畑山 身寄りのない方もいるでしょうから、お葬式をはじめとしたさまざまな手配を頼まれることもありそうです。
 
生川 実際、亡くなられた方と住んでいた部屋、両方のご供養を頼まれることもありますね。賃貸物件では供養した証明書を見せることで、安心して入居してくれる借主さんもいらっしゃいますから。
 
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畑山 なるほど。私自身はあまり気にならないタイプですが、清掃しただけでは気持ちが落ち着かない人も多いのでしょうね。きちんと供養してもらえると安心だ。
 
生川 そのようにいろんなケースに対応できるように、協力会社の幅を広げました。“死”という重い事柄を扱う性質もあって、若い層のスタッフが少なかったのですが、最近はこの仕事に関心を持つ外国人の方が増え、従来と違った新しい空気が流れそうです。
 
畑山 移民の方も増えてきている今、外国の方だからこそわかること、できることもありそうです。人材が充実し、より良いサービスにつながるといいですね。