インタビュアー タージン(タレント)
加藤 そうなんです。私は大学卒業後すぐに結婚し、子どもに恵まれたものの、長女はひどいアレルギー体質で、市販の加工食品はほとんど食べられないほどだったんです。それで、マクロビオティックを学び、毎日の食事の改善に努めていました。やがて、子どもたちが高校卒業後の進路を選ぶ際に、兄弟が多いことで金銭的な負担を心配して夢をあきらめるようなことがないよう、しっかりとした収入を得ようと考えるようになったものの、子どもが4人いて17年も専業主婦だった私を採用してくれる会社はありませんでした。そこで、発想を転換したんですよ。
タージン そこから加藤代表の挑戦が始まったわけですね。一体どのような道を選択したのでしょう。

タージン なるほど、そうして導かれるように写真家の道へと足を踏み入れていったと。
加藤 ええ。スチール写真も手がけるカメラマンの方のアシスタントとして、現場を回りながら技術を身に付けて独立しました。そして、2025年4月に阪急京都線烏丸駅や京都市営地下鉄東西線の烏丸御池駅・烏丸線四条駅からも徒歩5分の場所にあった、築100年を超える古民家を改装したこの建物で、京町家スタジオとcafeをオープンしたんです。