坂本　そうですね。中にはそのような状況を改善しようと、小規模なコミュニティバスの運行や、高齢者の送迎サービスを行うNPOなどもありますが、活動には限界がありますからね。さらに近年では米国を中心にライドシェアと呼ばれる一般の方の自動車への乗り合いサービスが普及しています。日本でもライドシェアのようなサービスを導入しようという声もあるものの、運用上のさまざまな問題から導入は難しいと考えているんです。
 
狩野　ライドシェアは、専門的な知識や技術を持たない一般のドライバーが運行するわけですからね。乗客とのトラブルが起きた場合はどうするのか、万が一事故に遭ってしまった場合などの補償はどうするのかといった問題が多々あると思います。
 
坂本　だからこそ、私たちのような者がプロフェッショナルとして、社会的な信用に値する質の高いサービスを提供し続ける必要があります。これからも、多くのお客様から信頼を寄せられるタクシー会社として事業を続けていきたいですね。
 
狩野　まさにタクシー業界に身を置く者としてのプライドと信念を感じます。今後さらに高齢化が進めば、ますますタクシーの需要も増えるでしょう。地域の人々の生活を支える頼もしい存在として、頑張ってください！