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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

運動療育で自信を育み 個性を認め長所を伸ばす
放課後等デイサービスかがやき/株式会社Rapport 代表 田島龍

 
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インタビュアー 今岡真訪(野球解説者)
今岡 兵庫県明石市大久保町で放課後等デイサービスかがやきを運営されている、株式会社Rapport(ラポール)さん。まずは、かがやきさんの療育内容を教えてください。
 
田島 当事業所では、運動療育を中心に、体を動かす楽しさや成功体験を通じて自己肯定感を育む支援を行っています。また、子どもの発達や特性に合わせた学習支援のほか、対人関係や社会生活をスムーズに行うための自立訓練などもサポートしているんですよ。2026年からは「保育所等訪問支援かがやき」も本格的に開始予定です。
 
今岡 運動療育というのは興味深いですね。具体的にはどのようなプログラムなんでしょうか。
 
田島 当事業所の強みの一つで、学校体育で扱う縄跳びや鉄棒、マット運動、ボール運動など、一人ひとりの個性や能力に合わせたプログラムを用意しています。勉強が苦手な子でも、輝けるような環境をつくりたいと思い、取り入れているんです。みんな全力で、楽しそうに体を動かしていますね。
 
今岡 最近は公園でのキャッチボールが禁止になるなど、思い切り体を動かせる場所もずいぶんと減ってしまいましたし、運動はストレス発散にもつながりますから、非常に良いお取り組みだと思います。ちなみに、現在の事業を立ち上げられた背景には、どのような経緯があったのでしょう。
 
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田島 身近に障がいを持つ子がいて、本人とご家族の苦労を間近に見てきたことがきっかけです。当時は異業種で働いていたのですが、次第に「自分に何かできないか」という思いが強くなり、思い切って福祉の道へ進むことを決意しました。弊社の取締役を務める二階堂は、野球を通じて深い絆を育んできた親友でして、私が「福祉事業をやりたい」と話したところ、「一緒にやろう」と言ってくれました。妻も児童指導員として加わってくれ、みんなの絆から生まれた会社なので、社名はフランス語で“信頼関係”という意味を持つRapportと名づけました。