廃棄物処理業許可を専門に
事業者を守る行政書士
廃棄物処理の現場を知る行政書士の原点
石黒 髙橋代表は以前、公務員として勤務しておられたそうですね。
髙橋 そうなんです。埼玉県庁に入庁し、深谷市の農業改良普及所に勤務しました。その後は県庁の農業改良普及課、出納局の審査課などを経て、熊谷市にある埼玉県北部環境管理事務所廃棄物課に配属され、産業廃棄物処理に関する業務を担当しました。それから30年以上、廃棄物処理関連の仕事に携わり続けているんです。
石黒 30年以上とは、まさにスペシャリストですね! でも、どうして県庁職員から行政書士として独立なさろうと思われたんですか。
髙橋 きっかけは北部環境管理事務所に在籍していたときに、行政書士がさまざまな書類作成と申請を代行しているのだと知ったことです。それから行政書士の業務に興味を持ち、1995年に試験を受けて資格を取得しました。県庁職員は安定した職業であり、独立を決意した時は周囲からの反対の声も多かったですね。それでも自分自身の力で事業にチャレンジしたいという気持ちが強かったので、お世話になった所長への恩義を果たしたうえで、1997年に独立しました。
石黒 同じ廃棄物処理に関する分野とはいえ、公務員と行政書士とでは当然ながら業務内容が異なるでしょうし、独立当初は大変だったのではないかと思います。
髙橋 はい。行政書士は書類をつくるだけではダメだということを痛切に思い知らされました。というのも、1990年代末から2000年代初頭は、産業廃棄物の不法投棄が大きな社会問題になっており、廃棄物処理法が大幅に改正された時期なんです。一度営業許可を取った事業者さんたちも、法律の細かい変更や事業規模が大きくなった際の手続きなどに追いつけず、トラブルが続出していたんですよ。
石黒 確かに不法投棄の問題がニュースなどでよく報道されていたのを覚えています。具体的にはどんなトラブルがあったんでしょうか?
髙橋 例えば、とある解体業者さんが「あそこなら大丈夫だよ」と紹介された処分場に廃棄物を持ち込んでいたところ、その処分場が無許可だったためにその事業者さんも処罰を受け、事業を行うための許可も取り消しになってしまった事例がありました。その事業者さん自身は真面目に働いていたにもかかわらず、法律を知らなかったばかりに職を失ってしまったわけです。その事業者さんの奥様が「どこに委託したら安心なのか誰か教えてくれたらよかったのに・・・」とおっしゃっていたのが印象的でしたね。
石黒 つまり、その仕事をする以上は、「知りませんでした」ではすまなかったわけですか。なんだか、かわいそうな事例ですね・・・。
髙橋 ええ。だからこそ私は、お客様が本当に困っている問題を理解するとともに、その問題にかかわるリスクを未然に防ぐサポートができる行政書士になりたいと思ったんですよ。
髙橋 そうなんです。埼玉県庁に入庁し、深谷市の農業改良普及所に勤務しました。その後は県庁の農業改良普及課、出納局の審査課などを経て、熊谷市にある埼玉県北部環境管理事務所廃棄物課に配属され、産業廃棄物処理に関する業務を担当しました。それから30年以上、廃棄物処理関連の仕事に携わり続けているんです。
石黒 30年以上とは、まさにスペシャリストですね! でも、どうして県庁職員から行政書士として独立なさろうと思われたんですか。
髙橋 きっかけは北部環境管理事務所に在籍していたときに、行政書士がさまざまな書類作成と申請を代行しているのだと知ったことです。それから行政書士の業務に興味を持ち、1995年に試験を受けて資格を取得しました。県庁職員は安定した職業であり、独立を決意した時は周囲からの反対の声も多かったですね。それでも自分自身の力で事業にチャレンジしたいという気持ちが強かったので、お世話になった所長への恩義を果たしたうえで、1997年に独立しました。
石黒 同じ廃棄物処理に関する分野とはいえ、公務員と行政書士とでは当然ながら業務内容が異なるでしょうし、独立当初は大変だったのではないかと思います。
髙橋 はい。行政書士は書類をつくるだけではダメだということを痛切に思い知らされました。というのも、1990年代末から2000年代初頭は、産業廃棄物の不法投棄が大きな社会問題になっており、廃棄物処理法が大幅に改正された時期なんです。一度営業許可を取った事業者さんたちも、法律の細かい変更や事業規模が大きくなった際の手続きなどに追いつけず、トラブルが続出していたんですよ。
石黒 確かに不法投棄の問題がニュースなどでよく報道されていたのを覚えています。具体的にはどんなトラブルがあったんでしょうか?

石黒 つまり、その仕事をする以上は、「知りませんでした」ではすまなかったわけですか。なんだか、かわいそうな事例ですね・・・。
髙橋 ええ。だからこそ私は、お客様が本当に困っている問題を理解するとともに、その問題にかかわるリスクを未然に防ぐサポートができる行政書士になりたいと思ったんですよ。
