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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

頼れるかかりつけ助産師
継続的に育児まで支援!

 

母親のセーフティネットを広げたい

 
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石黒 海助産所さんは、助産師さんを軸にお母さんたちが集まり、支え合っている場所なんだと感じます。私は総合病院で出産してきたので、羨ましくなっちゃいました(笑)。当時は育児書を読み過ぎたり些細なことで迷ったり、孤独でした。今では笑い話ですけどね。
 
宮川 よく頑張ってこられましたね。石黒さんのように笑い話にできれば結果オーライですが、現実はそうもいきません。私たちが目指すのは、近過ぎず遠過ぎず、確かに安心できる関係性。適度な距離感があるからこそ話せることがあると思っています。
 
石黒 悲しいことに、出産前後の自殺率が高いという話も聞きます。女性は長期間かけて体が変わり、産後に体調を崩す人も多いのに、赤ちゃんが眠ってくれないと、お母さんは切羽詰まってしまいますよね。
 
宮川 だからこそ、お父さんや社会全体の理解が不可欠です。女性だけが強くある必要はなく、誰かに頼りながらでいいんです。「何かあればあの助産師に聞けばいい」と思えるだけでも気持ちが楽になりますし、「もう1人産んでみようかな」と思えるかもしれません。助産師がいることで少子化対策にも寄与できるのでは、と考えています。
 
石黒 以前、小児科の先生が「未来のある命を救って、その子が育っていく様子を見ることが最高の幸せ」とおっしゃっていました。助産師さんもそうですよね。本当に素敵なお仕事だと思います。
 
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宮川 「おぎゃあ」と泣いていた子が歩いたり喋ったりしながら、お兄ちゃんやお姉ちゃんになっていく――そんな成長を間近で見られることが、何よりの喜びです。同時に、お母さんたちが成長していく姿を見られるのも、嬉しいんですよ。
 
石黒 私も子育てをしてきて思うのは、子どもの成長とともに、母親も成長しているということ。“家族に寄り添い続けるかかりつけの助産師さん”の存在があることで、その歩みも安心に包まれると思います。
 
宮川 今後も、お母さんたちが安心できるよう地域に根差したケアを提供していきます。そして助産師を目指す学生や現役助産師に向けた研修も積極的に行い、横のつながりも強くしていきたいですね。
 
石黒 ネットワークが広がれば地域の拠点としての役割も大きくなりそうです。お母さんやご家族、後進の助産師さんを支える存在として、宮川さんのご活躍を期待しています!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
出張だけでなく拠点を構えたことで、相談やイベントなどでお母さんや赤ちゃんが顔を見せにきてくれることも増えました。赤ちゃんを取り上げて終わりではなく、お母さんと赤ちゃんの成長を見守っていけることが、喜びであり楽しみでもあります。
(宮川友美)
 
 :: 事業所概要 :: 
  ■ 事業所名 出張さんばステーション聖護院 海(まある)助産所
■ 所在地 〒606-8397 京都府京都市左京区聖護院川原町12-7
■ 事業内容 自宅・助産所での出産サポート/妊婦のサポート/外来妊婦健診/出張助産師派遣/妊産婦出張ケア/親子ショートステイ・デイケアサービス/更年期相談/産後育児サポート/妊活サポート/プレママ教室/助産師・助産師を目指す学生のエンパワーメント講座
■ 創業 2021年11月
■ ホームページ https://www.sanba-mar.info/index.html
https://www.ssss-mar.com/
https://mbp-japan.com/kyoto/ssss-mar/ (マイベストプロ)