“産婆さん”を目指し出張助産業を開業

インタビュアー 石黒彩 (元モーニング娘。)
宮川 高校時代に「人と関わる仕事がしたい」と思い、看護師に憧れました。その後、助産師という専門職があることを知り、命の誕生に立ち会えることに強く惹かれたんです。看護師専門学校で3年、助産師専門学校で1年学び、総合病院に勤めてさまざまな出産をサポートしてきました。
石黒 病院で数多くの出産に立ち会われた経験が、今の活動につながっているのですね。そこからあえて独立され、地域に密着した出張型を選ばれたのは、どのような思いがあったのでしょう。
宮川 病院では、初めて会った方の大切な赤ちゃんを取り上げることがほとんどでした。翌日にお母さんの顔を見ても、「私が赤ちゃんを取り上げたっけ?」と実感が伴わないこともしばしば。そうした中で、だんだんと違和感を覚えるようになったんです。
石黒 妊婦さんや赤ちゃんに寄り添いたいという思いから、いわゆる昔ながらの産婆さんのスタイルを目指すようになったと。
宮川 はい。産前から産後にかけ、もっと継続的にお母さん、そして赤ちゃんを支えたい気持ちが高まり、私自身の出産を機に出張助産業を始めました。