音楽を通じて成長を促す
療育・児童発達支援教室
子どもの発達に悩む保護者の力になりたい

寺田 私は40年以上、音楽・ピアノの講師として、地元京都で教室の運営を行い、多くの子どもたちを指導してきました。その中で、子どもの発達に悩むたくさんの保護者さんと出会いましてね。やがて、お子様に対して音楽を用いた効果的なレッスンができないかと考えるようになったんです。そんなときに知人から紹介されたのが、「日本発語音楽アカデミー」という療育プログラム。発語ができない、言葉が遅いなど、表現が苦手な子どもたちでも楽しくレッスンを受けられる内容が、たっぷりと集約されていました。このプログラムに感銘を受け、2023年から児童発達支援に取り組み始めたんです。
今岡 ピアノ講師として長年さまざまな子どもたちを教えてきた経験とスキルが、児童福祉の分野においても活かされているんですね。しかし、音楽から福祉というまったく別の業界へのチャレンジは、大変だったのではありませんか?
寺田 ええ、簡単ではありませんでした。児童発達支援の事業所として子どもたちの多方面の成長を促すためには、単に音楽を楽しむだけではなく、先ほどお話しした発達の5領域にアプローチしなければならなかったんです。そこで、ピアノやドラム、その他の楽器を用いて、発語の基礎をはじめとする生活のための言葉から、時計やカレンダーの見方、日常に必要な会話や習慣まで、幅広いレッスンを行ってきたんです。また、集団の中でも生活ができるようにコミュニケーション力を育てるためのグループプログラムも用意するなど、それぞれのお子様の個性やニーズに合わせた活動内容・目標を詳細に設定し、日々細かなサポートに邁進してきましたよ。

寺田 そう言っていただけると嬉しいです。私は、お子様のことで悩むお母様方の力になりたくて、ちゃおチャイルドアカデミーを開業しました。実は、新たに放課後等デイサービス事業を開始したのも、就学を控えた児童の保護者の皆様からご要望をいただいたことがきっかけでしてね。2025年6月からスタートさせたんですよ。